---------- ---------- ---------- 9月23日(月)・祝日・昼の12時から開催した、本好きのための祭典。
---------- ---------- ---------- 9月23日(月)・祝日・昼の12時から開催した、本好きのための祭典。
技術評論社の安藤さんから「若い読者のための選書60冊」を頼まれた。 本屋さんで『最終講義』の刊行イベントとして、お薦めの本を選んで、それを並べて、あわせて買って頂こうという趣旨のものである。 本を選ぶのはたのしい仕事なので、さくさくと60冊選んだ。 もうフェアは終わってしまい、「どんな本を選んだのか知りたい」という人からメールがあったので、ご参考のために掲げるのである。 こんなのでした。 「日本および日本人論」として読むべき本(35) 『福翁自伝』(福沢諭吉) 『明治十年 丁丑公論・痩我慢の説』(福沢諭吉) 『氷川清話』(勝海舟) 『柳北奇文』(成島柳北) 『勝海舟』(子母沢寛) 『竜馬がゆく』(司馬遼太郎) 『坂の上の雲』(司馬遼太郎) 『ある明治人の記録-会津人柴五郎の遺書』(石光真人) 『澁江抽斎』(森鴎外) 『断腸亭日乗』(永井荷風) 『「坊っちゃん」の時代』(関川夏央・谷口ジロー
●内田 樹さんエッセイ 「大人になるための本」 「大人になるための本」というテーマで選んでみました。 「大人になるために読むべき本」というのはどういう本でしょうか。条件はわりと簡単です。それは「どうふるまうのが適切であるかがわからない状況に際会したときに、適切にふるまうことを要請され、それに応えた人のお話」です。 子どもたちは「こういう場合にはどうすればいいか」ということの一覧表をまず暗記させられます。そのリストが長くなるほど、対応できる状況の種類はふえてきますから、「社会的能力」が高まったというふうに評価されはしますけれど、残念ながら、それは「大人になった」とか「成熟した」ということとは種類の違うことです。「大人」と「子ども」の違いは、子どもは「やりかたのわかっていること」しかできないけれど、大人の条件は「どうふるまったらよいのかわからないときにも適切にふるまうことができる」とい
今週は読書週間だそうである。新聞の社説が「みなさん本を読みましょう」と激励しているけれど、朝礼の校長先生の訓話と一般で、こういうことを言われるようになるということはもう「本もおしまい」ということである。 最近の若い人たちは本を読まない。もちろんミステリーとかタレント本とかファッション誌とかガイドブックとかファミコン攻略本とかは読むのだろうが、「古典」とか「外国文学」とかになると全然読まない。もう、みごとなくらい、まったく、感動的なまでに、読まない。 先日、東京大学の先生とその話をする機会があった。その先生の授業で、「これまで読んだことのあるフランス文学作品の書名を書け」というアンケートをしたら、中にひとこと「カフカ」と書いた学生がいたそうである。 すると横にいた某私立大学の同じフランス文学の先生が「ははは、冗談じゃない。そんな程度で嘆かれては、こちらの立つ瀬がありません」と応じた。その先生
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く