IPv4アドレス在庫の枯渇やWorld IPv6 Dayの実施に伴い、「そういえば昔IPv6について読んだけれど、いまはどうなっているんだろう?」と感じている人も多いのではないでしょうか。最新状況を踏まえたIPv6の「基礎」を改めて紹介します。(編集部) 拍子抜け? 主要なアプリはすでに対応 前回は、サーバOSそのものをIPv6に対応させる設定について説明しました。続いて今回は、BIND9、ntpd、postfix、Dovecot、Apache2を例に取り、主要なサーバアプリケーションをIPv6対応とする手順について取り上げます。 サーバアプリケーションをIPv6対応にするには、それぞれのサーバアプリケーションでIPv6に対応するための設定を行う必要があります。ただし現実には、サーバアプリケーションの多くはすでにIPv6に対応しており、設定も非常に簡単になっています。そのため拍子抜けするか
前回は、IPv4とIPv6が共存する場合に発生する可能性がある問題点についてまとめるところまで話を進めた。今回は、IPv4とIPv6が共存する場合に関わってくる互換性アドレスの話を取り上げる。 互換性アドレスとは、IPv4とIPv6を共存させつつ通信の途絶を防ぎ、IPv4からIPv6への円滑な移行を支援するために考慮された手法で、「IPv4互換アドレス」と「IPv4マップアドレス(IPv4射影アドレス)」の2種類がある。 IPv4互換アドレス いわずと知れたお話になるが、IPv4アドレスは32ビット長のアドレスを8ビットずつ区切って、それぞれのパートごとに10進値に変換して「w.x.y.z」という形で表記している。それぞれのパートに入る値は8ビットずつだから、「0~255」の範囲となる。もっとも、これらの数値範囲をすべて使うと、ネットワークアドレスやネットマスクまで含んでしまうが。 そのI
「サーバー・ソフトのIPv6対応はたやすい。だが,DNSやアクセス環境の整備など,Web開発者の立場からは見落としがちな盲点がある。IPv6化実践プロジェクトに取り組んだ結果,いくつかの確認ポイントが判明した」---。2009年2月23日,ライブドア執行役員CTA情報環境技術研究室長の伊勢幸一氏はITproテクノロジ・カンファレンス「プロバイダ/データセンターのIPv4アドレス枯渇対策」で講演し,自身が取り組んだIPv6化プロジェクトの成果を発表した。 Webコンテンツ・プロバイダとしての立場から,伊勢氏は2つのWebアプリケーションについてIPv4/v6デュアル・スタック化事例に取り組んだ。その1つは,2008年7月に立ち上げた,インターネット掲示板「2ちゃんねる」のIPv6掲示板「ipv6.2ch.net」である(AAAAレコードは2407:3000:6:175::12,Aレコードは1
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く