遠い宇宙をハッブル宇宙望遠鏡を使って鮮明にとらえた「eXtreme Deep Field」をNASAが公開した。 米航空宇宙局は9月25日、遠い宇宙をハッブル宇宙望遠鏡(HST)を使って鮮明にとらえた写真「eXtreme Deep Field」(XDF)を公開した。ごく狭い領域に5500の銀河が写っており、最も遠いものは132億光年の彼方にあるという。 NASA; ESA; G. Illingworth, D. Magee, and P. Oesch, University of California, Santa Cruz; R. Bouwens, Leiden University; and the HUDF09 Team HSTで超深宇宙の姿を探る「Hubble Ultra Deep Field」プロジェクトで得られた10年間の写真を合成して作成。満月よりはるかに小さな領域を合計2万
サイデルが手がけるNYやロンドンの個性派ホテル 新世代の個性派ホテルとして注目されているサイデル・グループ。同グループが運営する都市型のホテルはビジネス客のすべてのニーズに応じることがコンセプト。その充実度は自給自足の島に例えられるほどだ。ニューヨーク、ワシントン、ロンドンにある各ホテルを紹介。
印刷 関連トピックスノーベル賞小澤正直・名古屋大教授不確定性原理を示す式 科学技術の根幹にある量子力学の「不確定性原理」を示す数式を書き換える、名古屋大の小澤正直教授の予測が、ウィーン工科大の長谷川祐司博士らの実験で確認された。15日付で科学誌ネイチャー・フィジックス電子版に報告する。絶対に破られない量子暗号などの技術開発に役立ちそうだ。 不確定性原理は、「粒子の位置と運動の様子(運動量)を同時に正確に測れない」などとする量子力学の根本的な理論で、ノーベル賞学者のハイゼンベルクが1927年に提唱した。電子などの位置を超精密に測定しても、限界があることを示す不確定性原理の不等式は、物理学の教科書にも載せられてきた。 小澤教授は1980年代からこの考え方に挑戦。2003年に、より精密な不等式を発表した。ところが、粒子レベルの極めて微細な現象で、これらの違いを実験で観測することが非常に難し
新しい実験データについての新聞・テレビ報道が研究者の間の「雰囲気」を伝えていないというのは、たしかにあることなのだけど、今回ばかりは少し乖離が大きすぎるような気がするので、久しぶりに素粒子物理の話をブログに書こうと思います。 OPERA は CERN から打ち出したニュートリノビームを、730km離れたイタリアのグランサッソという地下実験施設でで受け止める実験です。CERN から出るビームはミューオンニュートリノですが、ニュートリノ振動があるので長距離を飛ぶ間にタウニュートリノに変化し、これが測定器にあたる時にタウレプトンが出ます。この実験はそのタウレプトンを測ろうとするものです。主要な測定器はエマルジョン(写真乾板)という名古屋大学が長く手がけてきた装置で、日本の貢献が極めて大きいことでも知られています。 今回の発表はこのニュートリノ振動とは関係がなく、ニュートリノがグランサッソに到着す
トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手町)は20日、太陽光、水、二酸化炭素(CO2)のみを使った人工光合成に世界で初めて成功したと発表した。CO2吸収だけでなく、バイオ燃料の生成も可能といい、環境問題の解決策として注目されそうだ。 人工光合成の研究は、1970年代から世界的に進められている。ただ、高濃度の紫外線や、特殊な薬品を使用する必要があり、植物と同様な自然状態での光合成の成功は例がなかった。 今回の研究では、光合成の作用のうち、水を分解して酸素を作り出す反応を半導体に、CO2から有機物を取り出す働きをもうひとつの半導体と特殊な金属に担わせることで「自然状態」での光合成に成功した。有機物として酢酸が生成されるが、アルコール成分などバイオ燃料の生成も可能という。 梶野勉・主席研究員は「CO2を『資源』に活用できる可能性が開ける。エネルギー問題の解決につながれば」と話している。
強い光と特殊な鏡を使って、真空の世界をのぞき見るための新しい理論を児玉了祐・大阪大教授らが考案し、米国物理学会誌の電子版に発表した。 観察できる確率が、これまで提案された手法より約1000万倍高くなると言う。 真空というと何もない空間と思われるが、瞬間的には、物質と、電気的に反対の性質を持つ「反物質」が現れてはぶつかり合って消えているとされている。 強い光を当てれば、生まれたての物質が消える前に相互作用して観察できると考えられるが、効率のよい手法は提案されていなかった。児玉教授らは、プラズマを用いて、強い光に耐えられる鏡を独自に開発。レーザー光を様々な角度から真空に当てると、相互作用する確率が飛躍的に高まることを理論的に突き止めた。
2011年7月29日に、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が、日本学術会議、日本学術協力財団と連携して、『学会名鑑』のWeb版を公開したようです。『学会名鑑』とは、日本学術会議と日本学術協力財団とが日本の学協会に関する情報をまとめ3年ごとに冊子体で発行していたものです。JSTのプレスリリースによると、公開された『学会名鑑』Web版は、膨大な学協会の情報から分野や50音順などで必要な情報を無料で検索することができるほか、JSTが提供する“J-STAGE”や“ReaD”などの情報提供サービスとリンクすることで、学協会で発行している論文・予稿集を一度に調査・検索することができ、学協会所属の研究者も調べることが可能となったとのことです。また、現在は、国内約1,900学協会のうち760学協会が登録されているとのことです。 学会名鑑 http://gakkai.jst.go.jp/ 『学会名鑑』の
つくば市および東京より発信しています。原発事故関係のニュース満載のブログです。 このブログでは、公表されたデータを元に自分なりの解釈を加えています。 元になったデータは全てリンクで示しますので、ご自分で確認して判断してください。 ←左の写真は2011年の北海道旅行の時の写真です。 先週一週間は、思いもよらない方向に足を突っ込んでしまいました。ですが、昨日食品の暫定基準値の考え方について一通りまとめたので、あの関係の話は少し置いておいて(いただいたコメントへの対応は時間をかけてもします)、今日は本来書きたい話に戻ろうと思います。 前回、「6/4 ファイトレメディエーション(Phytoremediation)って何?Csをなくせるの?」で書きましたが、土壌中の放射性セシウムの除去というのが大きな課題になっています。農水省も参加して現在福島で行われている実験でも、ヒマワリやアマランサスを植えると
東京大学分子細胞生物学研究所 染色体動態研究分野の渡邊嘉典教授と同大大学院理学系研究科博士課程の多田健志氏らの研究チームは、染色体の分配に必須の働きをもつ、染色体の形づくりのための普遍的な制御機構を明らかにした。同成果は英国科学雑誌「Nature」の電子版に発表される予定。 細胞の染色体は遺伝情報(ゲノム)を担うことで知られている。体細胞の染色体分配のときに、複製された染色体のコピーが2つの娘細胞へ均等に分配されるためには、染色体の中心部分にある動原体がスピンドルの反対方向から伸びた微小管によって捕らえられることが重要である。ここで問題が起きると、染色体の分配に間違いが生じ、分裂後の細胞に遺伝子発現の異常を引き起こし、ガン細胞が生まれる原因の1つとなっているほか、生殖細胞の染色体分配の間違いがダウン症を引き起こすことも知られている。 染色体が正しくスピンドル微小管によって捕らえられるには、
東京大学の研究チームは、その理論予想から約50年を経過しながらも観測されていなかった、半導体における励起子の「ボース・アインシュタイン凝縮」状態への転移を捉えることに成功した。これは超伝導や超流動現象と同様に、電子と正孔の集団において、自発的な対称性の破れによってマクロな量子力学的状態が生じることを実証したもので、半導体においては多数の電子と正孔が複雑に相互作用をしており、それらが様々なデバイスの機能を担っているが、この電子と正孔の振る舞いにおいてもその背後で「量子統計性」という物理学の基礎原理が重要な役割を担っていることが明確に示されたこととなる。 同成果は、東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻の五神真 教授(東京大学大学院工学系研究科 光量子科学研究センター 教授)、東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻の吉岡孝高 助教、東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 修士2年の蔡恩美(当
トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 宇宙空間で軌道なく漂流 名大など「浮遊惑星」発見 2011年5月19日 08時43分 木星と同じくらいの質量の「浮遊惑星」の想像図(NASA/JPL―Caltec h/R.Hurt提供) 太陽を中心に回る地球のような惑星と異なり、宇宙空間を漂う「浮遊惑星」を、名古屋大太陽地球環境研究所の伊藤好孝教授、阿部文雄准教授、大阪大の住貴宏准教授らのグループが銀河系内で発見し、19日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。木星と同程度の質量で、地球から2万6千光年以内に存在するという。 惑星は自ら光を放たないが恒星を周回する場合、惑星が軌道上を移動することで恒星の光が変化することなどから発見が可能。浮遊惑星は理論的には存在すると考えられていたが、恒星の光を受けることが少なく存在を実証できていなかった。 グループは、地球から見て2つの星が一直線
臓器や骨などのもとになる幹細胞の培養液を使い、ヒトの歯を支えるあごの骨(歯槽骨<しそうこつ>)を再生することに、上田実・名古屋大教授(顎(がく)顔面外科)らのチームが成功した。幹細胞を移植する方法より安全で効率的な治療として注目される。6月に京都市で開かれる日本炎症・再生医学会で発表する。 歯周病や抜歯で歯を失うと、歯の土台となる歯槽骨が小さくなり、歯の再建が難しくなる。自分の骨や人工骨を移植するなどの方法があるが、手術時の負担が大きい。 チームは、ヒトの骨髄幹細胞を培養した液の上澄みを濃縮し、その粉末を精製水に溶かしたものを、左上の奥歯が欠損した40代女性の患部に、インプラント(人工歯根)とともに移植した。 その結果、歯槽骨が再生し、女性は約5カ月後には硬いものも食べられるようになった。チームは以前、幹細胞を移植することによって歯槽骨を再生させることにも成功しているが、幹細胞にはがん化の
質量が存在すると、ボウリングのボールが載ったトランポリンみたいに時間と空間で構成される4次元の「時空」がゆがむ、というアインシュタインの一般相対性理論の予言が、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星「GP―B」の観測で確認された。天才の考えの正しさが改めて実証された。 NASAの4日の発表によると、遠方の星が見える方角が、1年に9万分の1度ほどの割合で変化していた。この変化は、地球の自転で発生する時空の渦の効果として理論が予言する量と一致した。また地球の質量による時空のゆがみによる方角の変化も、理論の予言通りに観測した。 重力を扱う一般相対性理論は1916年に完成。重力で光が曲がる「重力レンズ」効果の観測などから正しいと考えられているが、確認の実験が続いている。76年には精密な原子時計を積んだ探査機GP―Aが、地上より重力の弱い高空では時計が速く進むはずという理論を確かめている。 同理論
産業技術総合研究所(産総研)は、銅と酸素を主要な構成元素として高温で超伝導を示す化合物のモデルについて、電子の間に働くクーロン力により超伝導が起こりうることを理論計算により示した。同成果は、日本物理学会の科学誌「Journal of the Physical Society of Japan」にて発表された。 クーロン力が電子を引きつける「のり」として働き、超伝導を引き起こすかどうかは、銅酸化物が高温で超伝導を示すことが発見されて以来、20年来の課題であった。定説であるBCS理論では、通常の超伝導体では電子と原子振動との相互作用により超伝導が生じるので高い温度での超伝導は期待できないとされている。それに対し、もしクーロン力により超伝導が引き起こされるならば、より高い温度での超伝導が可能であると予想されている。この予想のようにクーロン力による超伝導が実現すれば、現在の超伝導状態への転移が起き
政府の地震調査研究本部では、宮城県沖で、マグニチュード7.5〜8前後の地震が今後30年以内に99%の確率で起きると予測していた。ただ、今回の地震について、阿部勝征東京大学名誉教授は「想定されていた地震よりは、やや震源が沿岸から遠い気がする。今のところ詳細はまったくわからない」と話した。 宮城県沖では記録が残っているだけで、過去6回の地震が記録されており、平均して37年間ごとにマグニチュード7〜8の地震が起きている。最近では1978年6月12日マグニチュード7.4の地震があった。
国立天文台などの研究者たちで構成される国際研究チームはすばる望遠鏡の戦略枠プロジェクト「SEEDS(Strategic Exploration of Exoplanets and Disks with Subaru)」の一環として、すばる望遠鏡および各種装置を用いて、AB Aur(ぎょしゃ座AB星)と呼ばれる年齢約100万年の若い星の観測を行い、惑星が生まれる現場である原始惑星系円盤に対し、詳細かつ中心星に近い領域の構造を解明したことを発表した。 太陽系内に8個、太陽系外にすでに500個を超える例が報告されている「惑星」は、若い星を取りまくガスと塵の円盤状の構造物から生まれるため、「原始惑星系円盤」(円盤)とも呼ばれる。 この円盤は、恒星が生まれ成長するのと並行してできる構造で、いわば、恒星形成の副産物と言えるが、惑星形成の詳しいメカニズムはまだ詳しく解明されておらず、標準的なモデルでは、
京都大学の岩田想教授および静岡県立大学の伊藤圭祐 助教、同伊藤創平助教らの研究グループは、虫歯の病原因子として同定されている酵素である「グルカンスクラーゼ(GSase)」の立体構造をX線結晶構造解析によって明らかとすることに成功し、この酵素による多糖の合成メカニズムを明らかにした。米国の科学誌「Journal of Molecular Biology」のオンライン速報版で公開される予定。 虫歯(う蝕)は全世界人口の7割、日本人の9割が患っている身近な生活習慣病であり、砂糖の摂取が原因となって発症する。虫歯の進行に伴い、痛みや歯を失うだけにとどまらず、長期間放置すると敗血症を引き起こして死亡する例も報告されているほか、虫歯発症の原因となる歯垢(プラーク)は口臭や歯周病、誤嚥性肺炎の原因にもなっている。 虫歯の病原因子としては、すでに口腔中のストレプトコッカス・ミュータンス菌に由来する酵素であ
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