2012/09/10 9月6日のKindle新製品群の発表で、米アマゾンCEOのジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏は、「ガジェット」という言葉に×をつけ、「サービス」だと強調した。にもかかわらず、Kindle Fireに関するメディアの記事のほとんどは(米国メディアを含めて)ハードウェアスペックの話に終始している。 「昨年、2ダース以上のAndroidタブレット機種が市場に投入されたが、誰も買わなかった。なぜか。ガジェットだからだ。人々はもはやガジェットを求めていない。サービスを求めている。時が経つに連れて改善していくサービスを求めている。毎日、毎週、毎月、毎年よくなっていくサービスだ。Kindle Fireはサービスだ」とベゾス氏は話している。 ベゾス氏が「サービス」という、ある種陳腐化した言葉を担ぎ出して表現したために、目新しさを感じた人が少なかったのかもしれない。ハードウェアは
iPhoneの登場によって自社のビジネスを大きくスマートフォン寄りに舵を切った企業がある。フライトシステムコンサルティングはそんな企業の一つ。精力的にiPhone向けソリューションやスマートフォン向けアプリを提供している。同社代表取締役社長の片山圭一朗氏に、スマートフォンへ事業の軸足を移した理由などを聞いた。 もともと我々は放送、自治体、金融など、分野は違うが止まってはいけないシステム、例えばデジタル放送のサーバーの構築などを事業としてやってきた。ここ3年、世の中の潮流が変わり始めてきたのを肌で感じ、スマートフォン関連事業に大きく舵を切った。 3年ほど前、クラウドが騒がれ始めた時期だった。確かに安いアウトソースの手段だが、当初はこんな半端なものを誰が使うのだろうと思っていた。だが、お客さんが注目し始めている。自分でシステムを持ちたくない、というお客さんが検討し始めていた。 クラウド化が進む
IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を辛口で指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(毎週月曜日更新、編集:日経情報ストラテジー) 中堅“システム屋”A 「我々“システム屋”も、エンジニアの一種だよね?」 中堅“システム屋”B 「そうだと思うけど」 A 「それにしては“技術力”がないと思わない?」 B 「それはどういうこと?」 A 「電子機器のエンジニアなら、電気工学の教科書レベルの公式は全て頭に入っていて、最先端の研究動向についても知っているよね。製薬会社のエンジニア、自動車メーカーのエンジニアも、それぞれの分野で技術力を持っているはず」 B 「なるほど。“システム屋”の中にも、コンピュータサイエンスやシステム工学などの分野で技術
写真1●IVI-MDMによる構成プロファイル(左)とApple-MDMにおける構成プロファイル(右)。Apple-MDMのプロファイルはユーザーによる削除が可能だが、IVI-MDMのプロファイルはロックがかけられ、「削除」ボタンが消えている インヴェンティットは2011年11月28日、同社のスマートフォン向け遠隔管理サービス「MobiConnect for Business」にて、iPhoneやiPadなどiOS向けMDM(Mobile Device Management)機能の提供を開始したことを明らかにした。 提供するiOS向けMDM機能は、米アップルが提供するMDM仕様に基づいた「Apple-MDM」と、アップルMDM仕様の弱点を解消し独自にセキュリティを強化した「IVI-MDM」の2タイプを用意。Apple-MDMは11月1日から、IVI-MDMは9月1日から提供開始済みという。利
CPU黒歴史第6弾は、インテルの「XScale」である。こちらは技術的というよりも、政治的な理由で放棄されてしまったプロセッサーだ。そのXScaleの前身にあたるのが、「StrongARM」と呼ばれるプロセッサーである。まずはこちらの話から始めよう。 ARMとDECが共同開発 特許訴訟でインテルに買われたStrongARM 時は1995年。ARMとDEC(Digital Equipment)は共同で、新プロセッサーの開発プロジェクトを開始した。ARMは省電力で比較的素性のよいコアのIP(知的財産)を持っていたものの、高速化・高性能化に関しては今一歩であった、他方でDECは高速なプロセッサーに関する技術は十分に持っていたものの、小型機器に利用できるプロセッサーは持ち合わせていなかった。 そこでARMの持つプロセッサーIPを、DECの技術で高性能化しよう、というのがこの共同プロジェクトであった
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