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読書に関するebmgsd1235のブックマーク (12)

  • 読書の歴史に問う、これからの「教養」──池田嘉郎×辻田真佐憲×松井健人「全体主義と帝国の教養」イベントレポート

    読書歴史に問う、これからの「教養」──池田嘉郎×辻田真佐憲×松井健人「全体主義と帝国の教養」イベントレポート 2023年12月8日、ゲンロンカフェでロシア史研究者の池田嘉郎、近現代史研究者の辻田真佐憲、そしてドイツ図書館史研究者の松井健人による鼎談が行われた。イベント前半は松井によるナチス時代のドイツについてのプレゼン、後半は池田によるスターリンの読書生活についてのプレゼンからそれぞれ議論が展開する。都度、進行の辻田が同時代の日の文脈についても確認することで、トークは日・独・ソ三地域を横断する射程のひろいものとなった。とりわけ、それぞれのフィールドを架橋する形で、「教養」という概念とその価値を巡っては三者のあいだで緊張感に満ちた議論が繰り広げられた。5時間に及んだイベントの一部をレポートする。 池田嘉郎×辻田真佐憲×松井健人「全体主義と帝国の教養──ドイツ、ソ連、日読書はどう管理さ

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    ebmgsd1235 2024/01/15
    教養の無価値化というのは神秘化、特権化に対抗するという意味で反知性主義。それを自由人の自己形成のためのスキル(教養小説)とみれば人文科学(リベラル・アーツ)しかしポスト・トゥルースの時代、悪貨が跋扈。
  • オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary トマス・ピンチョンのオーウェル『1984年』序文は、まったく構造化されず、思いつきを羅列しただけ。何の脈絡も論理の筋もない。しかもその思いつきもつまらないものばかり。唯一見るべきは、「補遺;ニュースピークの原理」が過去形で書かれていることにこめられた希望だけ。だが、考えて見れば、ピンチョンはすべて雑然とした羅列しかできない人ではある。それを複雑な世界の反映となる豊穣な猥雑さだと思ってみんなもてはやしてきた。だが実はそれは、読者側の深読みにすぎないのかもしれない。そしてその深読みが匂わせる陰謀論が意味ありげだった時代——つまり大きな世界構造がしっかりあって、裏の世界が意味をもった60-80年代——にはそれで通ったのに、1990年代以降はもっと露骨な陰謀論が表に出てきてしまい、ピンチョン的な匂わせるだけの陰謀論は無意味になった。それがかれの最近の作品に見られ

    オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    ebmgsd1235 2023/11/14
    文庫本だとハヤカワ、サンリオ?いやいやそれはバージュスの『1985』だった。前世紀のこのノベルエッセイには感心した。PDFのピンチョンの序文、しっかり読みます。彼の本は熱量余って予定調和的に破綻するのがいい。
  • なぜ我々は電子書籍を「所有」できないのか? 出版社とプラットフォームの力学を解き明かす研究 - YAMDAS現更新履歴

    michaelweinberg.org Open Source Hardware Association の理事を務め、ワタシが訳した『3Dプリンティングと著作権を考える』の著者であるマイケル・ワインバーグが、「なんで電子書籍を所有できないの?」という直球なエントリを書いている。 もはや電子書籍はまったく珍しいものではなく、お金を払ってアクセスするのは容易である。しかし、所有する紙のにできるようなこと、転売したり、譲渡したりができない。つまり、我々は電子書籍を「所有」はしておらず、特定のプラットフォームで電子書籍にアクセスする「ライセンス」を買ってるだけ、という話はよく知られる。 で、それは誰のせいでそうなってるの? どんなインセンティブや制約のせいでそうなってんの? を掘り下げた The Anti-Ownership Ebook Economy(リンク先 PDF ファイル)が公開されて

    なぜ我々は電子書籍を「所有」できないのか? 出版社とプラットフォームの力学を解き明かす研究 - YAMDAS現更新履歴
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    ebmgsd1235 2023/10/30
    “しかし、所有する紙の本にできるようなこと、転売したり、譲渡したりができない。つまり、我々は電子書籍を「所有」はしておらず、特定のプラットフォームで電子書籍にアクセスする「ライセンス」を買ってるだけ”
  • 『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ

    読むたびに思う。ピーター・シンガーの論理はシンプルで、それゆえに強力だ。シンガーの論理に異を唱えようとすると、その反論のほうが小手先の屁理屈のように聞こえてしまう場合も少なくない。そして、シンガーの論理は強力であると同時に、そこから帰結する内容が厳しくもある。シンガーの論理を反駁できないならば、またそれを頭で理解したならば、わたしたちは自らの生き方を変えなければならないはずである。 書は、哲学者ピーター・シンガーの肉に関する論考を集めたものである。シンガーは、「動物解放論」の代表的論者であり、1970年頃から菜主義を実践している。そして、後で紹介するように、その論理によって多くの人たちの生き方を実際に変えてきた人物でもある。 そのタイトルどおり、書はなぜ肉を控えるべきかを説いている。シンガーによれば、そのおもな理由は3つある。すなわち、(1) 動物への配慮、(2) 気候変動の問題

    『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ
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    ebmgsd1235 2023/08/04
    理性のエスカレーター、効果的な利他主義か。アニマルウェルネスに配慮した肉食って近代化以前の多くの民族が実践してた。殺生禁止、再神話化?植物や昆虫については「たくましい理性」に期待。passionとmission大事。
  • 語り手が異常な小説が読みたい - 千年先の我が庭を見よ

    「信頼できない語り手」という小説ジャンルがある。 信頼できない語り手(しんらいできないかたりて、英語: Unreliable narrator)は、小説映画などで物語を進める手法の一つ(叙述トリックの一種)で、語り手(ナレーター、語り部)の信頼性を著しく低いものにすることにより、読者や観客を惑わせたりミスリードしたりするものである 信頼できない語り手 - Wikipedia 好きだな~そういう胡乱さ…。 でも私はもっともっと希薄なトラストを求めていて、語っている奴が人間なのか存在するのかどうかすら怪しく、言うなれば信憑性に欠ける信頼できない語り手の小説が読みたい。なんなら語っている内容の虚偽というよりは、存在の胡乱さの方を求めている。しかし読みた~い!と言ったところでインターネッチョの海で親切なウミガメが運んできてくれるはずもなく、自ら竿を持ち餌を撒かないかぎり得られないのである。 仕方

    語り手が異常な小説が読みたい - 千年先の我が庭を見よ
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    ebmgsd1235 2022/11/30
    エントリー感謝感謝。それとブコメも。信頼できる神の視点が大きな主語としてキャンセルされがちな昨今、語り手は騙りしいで基本異常。消える去る瞬間にだけ認識できる存在って顔は見えないけど神の後ろ姿なんだろう
  • この本がスゴい!2020

    今年の一年早くない? トシ取るほど時の流れを早く感じるのは知ってるけど、今年は特に、あっというま感がすごい。恒例のこの記事、もう書くの!? と思ってる。 毎年、「人生は短く、読むは多い」と能書き垂れるが、今年は、「人生は加速的に短く、読むは指数的に多い」と変えておこう。 そして、昨年と比べると、世界はずいぶん変わってしまった。 基的に外に出ない、人と会わないが普通になり、マスク装備が日常になった。オフ会や読書会でお薦めしあった日々は過去になり、代わりにZoomやチャットでの交流が増えた。 ポジティブに考えると、そのおかげで、読み幅がさらに広がった。わたし一人のアンテナでは、絶対に探せない、でも素晴らしい小説やノンフィクションに出会うことができた。お薦めしていただいた方、つぶやいた方には、感謝しかない。 さらに、今年はを出した。 ブログのタイトルと同じく、[わたしが知らないスゴは、

    この本がスゴい!2020
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    ebmgsd1235 2020/12/01
    今年もありがとうございます。エアにしろクラウドにしろ自身の周りに累々と積み上がる壁を前に自らがその一部になってしまいそうな今日この頃“「あとで読む」は後で読まない。いま読む、たとえ一頁でも一行でも”
  • 読書猿 著『独学大全』ダイヤモンド社より9/29刊行します

    『独学大全』というを書きました。 2020年9月29日、ダイヤモンド社から刊行します(電子書籍は10月21日配信予定です)。 タイトル:独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 著  者:読書猿 発  行:ダイヤモンド社 判  型:A5変型判 分  量:788ページ 価  格:2,800円+税 ISBN:9784478108536 発売予定:2020年9月29日(書籍) 2020年10月21日(電子書籍) 独学に必要と思われる、ほぼすべての技術を盛り込むために、自分が過去に書いたものを含めて、古典文献からSNS上での発言にいたるまで幅広く渉猟しました。 こうして集めた先人の知見を55の技法にまとめ、「何故学ぶのか」(動機付けと継続に関する技法)、「何を学ぶのか」(学習資源と資料を探し出し吟味する技法)、「どのように学ぶのか」(読み、記憶し、理解するための技法)の

    読書猿 著『独学大全』ダイヤモンド社より9/29刊行します
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    ebmgsd1235 2020/09/27
    日常に埋没しがちな我が身ゆえ気晴らしや逃避のために好き勝手に読み散らかしています。何が脳を誤作動させているか分かりませんが断続的でありながら気分はon and on.債務超過はデフォルトあるいはご破算で願います。
  • 電子版と紙の「読書体験」の違い、米研究者がレポート | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    米国のアリゾナ大学とタウソン大学の研究者らが、電子書籍と紙の書籍の所有が人々にもたらす、心理的違いについてのレポートを発表した。 「消費者はのデジタル所有をどうとらえているか」と題された論文が先月、国際ジャーナルの「Electronic Markets」で公開された。そこでは電子書籍がもたらす読書体験が、紙の書籍とどう異なるかが記されていた。 アリゾナ大学の研究者によると、調査に参加した消費者は「紙の書籍はデジタルよりも精神的な結びつきを感じさせ、所有の感覚が得られる」と述べたという。読書好きの人々は電子書籍には“の匂い”がないことを以前から嘆いていた。 また紙の棚に並べることで、自身のペルソナをそこに投影できる楽しみがあるが、電子書籍からはそのような体験が得られないことも重要な違いだ。 回答者らはまた、電子書籍にはファイルをシェアしたり別のプラットフォームで用いられない制限があ

    電子版と紙の「読書体験」の違い、米研究者がレポート | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2018/05/31
    装幀という意匠(衣装)の匂いや手触り。本棚という自己顕示(ペルソナの投影)。読書家、愛書家、蔵書家、猟書家、本好きはさまざまな顔をもっているけど賢い消費者として振る舞いつつマニアであることを止めない。
  • 偉大な小説の時代はもう終わった? 時間不足と中断の時代の作品と読書

    最近ひとつの小説を、ひとつのまとまった文章を、なんの妨害もなく集中して読めたことがありますか? 読みの深さはどうでしょうか? 楽しい、悲しいというだけではない微妙な感情の機微、隠された隠喩、ひょっこりと顔をのぞかせる伏線、張り巡らされた著者の意図を意識のなかで再構築させつつ、この読みで正しいのかと霧の中を迷いながら光の方に向かって進むような濃密な読書体験に恵まれていますか? そもそも、この二つの段落を読む間にメールの受信箱を開きたくなる誘惑を感じたり、ツイッターの通知に目を一瞬そらしたり、いったいこの人は何を言ってるんだ、3行で書けばいいのに!とページを離れそうになった人は? なにもそれが悪いということではありません。しかし、あるまとまった分量と情報量をもった文章を読むための時間も集中力もなくなりつつある今、文学、あるいは日常の文章そのものが変化しつつあるのかもしれないというのは意識してお

    偉大な小説の時代はもう終わった? 時間不足と中断の時代の作品と読書
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2017/10/15
    昔から他人とのやり取りでなく濃密な読書体験で「人の心を見つめつづける♫時代おくれの男(by阿久悠)」だった僕はたとえば「ポストに物が落ちるその音だけが外の世界とのつながり」といった断片にもときめくのです
  • この本がスゴい!2015

    「いつか読む」は一生読まない、いつ読むの? 人生は短いのに、読みたいが多すぎる。残り全部を注いでも、いまのリストは読みきれぬ。己の変化を確かめる、再読リストも増えている。今際に後悔しないため「読んでから死ね」が優先なのに、積まれるスピードさらに上。を通じて出会った人から教わったがまたスゴい。オフ会は危険な場、積読山がマシマシだ。それでも読むしかない、それも今しかない。 「このがスゴい!2015」は、この「今」を積み上げた一年間からピックアップしたもの。ネットや読書会を通じてお薦めされた作品もあれば、書店や図書館で「呼ばれた」もある。非常に愉しいのは、リアルで話し込んでいると、記憶の底からリレースイッチのようにタイトルが"発火"してゆくところ。完全に忘れてた、思いもよらない作品につながってゆく様は鳥肌もの。 世界は対話で拡張する。わたしが知らないスゴを"発火"させる、あなたが凄い

    この本がスゴい!2015
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2015/12/06
    「それでも読むしかない、それも今しかない」!そうなんですよね、積読の山やクラウドに詰め込んだブツ、お気に入りや欲しい物のリスト等々、年々消化しきれずに溜め込んでいるばかりに現状に♬Come on baby, light my fire♬
  • 本を読むことの暗黒面/ショウペンハウエル『読書について』を読む - 学者たちを駁して

    はじめに 世の中のほとんどの読書論は「は読まないよりも読んだ方がいい」、「を読んだ方が教養が身につき考えも深く豊かになっていく」という考え方、言わば読書に対するある種の性善説を前提にしてきました。 僕もそういう考え方に従い、今までそれなりにたくさんのを読んできました。「を読むことで、いつかは自分も世間一般の人があまり考え着かないようなことを考え着くことができるようになるはずだ」。「いつかは自分も…」そう自分に言い聞かせながら自分なりの読書道を歩んできました。けれども、そういう考えに対して真正面から直滑降で向かってくる影があります。これは身構える必要がありそうです。 ショーペンハウエルの『読書について』は、読書が持つ昼の顔、つまり読書の効用については正面からは何一つ述べようとはしません。むしろ著者がこのの中で何よりもまず読者の注意をうながそうとしているのは、を読むことの暗黒面、読

    本を読むことの暗黒面/ショウペンハウエル『読書について』を読む - 学者たちを駁して
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    ebmgsd1235 2014/06/16
    西田幾多郎だったか?汗水たらしながら何時間もあるページを凝視していたそうな。僕の場合、本は暇つぶしのツール、現実逃避の手段あるいは快楽装置として身体の一部と化してます。手元にないと不安でなりません。
  • 読書好きの女子のファッショ

    世間一般様から「読書家」とひとくりりにされ、一束十円のブックオフ価格で流通している今日このごろの読書ファッションクソ野郎どもであるけれど、その内実はピンキリで、とりあえずジャンルや内容や分量に関わらず月に三冊以上読んでいれば全国平均的に照らして「かなり読んでいる」ほうの部類に入る。 数を誇りがちなのは男だ。 数をこなしたからといって偉いわけではないと口ではうそぶきつつ、「いやあ、今年は千冊も読めなかったよ」だとか「一日頑張れば十冊は行けるね」だとか「○○の必読リストは○冊しか読めてないな」だとかなんでもかんでも数字に還元する。 別に速読はクソだとか熟読こそ至高だとかいう議論をしたいわけじゃない。ヴォルター・ベンヤミンは生涯で1700冊しかを読まず、一方でレヴィ=ストロースは一冊書くために7000冊を読み、イケダハヤトは年速500冊を読破し、ボルヘスは「1000冊も読める人間など存在しな

    読書好きの女子のファッショ
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2013/12/07
    狂気や諧謔、羞恥、韜晦といった様々感情がミックスされた熱い文章で、僕もその都度「リアルにオリジナルな見解」を持ったりしますが、「愛情と感情がすべてだ」には大いに共感。とかくこの世は計算ばかりなんで。
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