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文学に関するebmgsd1235のブックマーク (15)

  • マッカーシー遺作、護身術バリツ、財政金融政策 - Cakes連載『新・山形月報!』

    ずいぶん間が空いた山形月報ですが、今回は文学好きの間では話題ながらも難物と言われるコーマック・マッカーシー遺作2部作を中心に、ホームズの格闘術と、財政金融政策の話。文学にネタのような真面目な格闘術、さらには経済話といつもながらバラバラですが、さて、どんな話になるでしょうか! ずいぶん間が開いた (一年以上かよ!)。いつもながら、採りあげるつもり満々のが一冊あって、それをどう料理しようか考えるうちに、ずるずる先送りになってしまうというありがちな話ではあります。 で、今回扱うのは、それではない。 コーマック・マッカーシーの遺作となる2部作『通り過ぎゆく者』『ステラ・マリス』だ。 マッカーシー『通り過ぎゆく者』 コーマック・マッカーシーは、現代にあって、当の意味での文学を書けた数少ない作家の一人だ。そして、それは文学というものの意義が変わってきた現代では、決して容易なことではない。 村上龍は

    マッカーシー遺作、護身術バリツ、財政金融政策 - Cakes連載『新・山形月報!』
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    ebmgsd1235 2024/04/11
    マッカーシーは映画の方は見てるんだけど小説読まないとね。サンタフェ研究所にフェローとして在席?「数学的な世界観と物理学的な世界観との、相容れないようで依存し合う関係の表現~世界観が持つある種の危うさ」
  • あいまいなチェコの小説家──ミラン・クンデラのコンテクスト|須藤輝彦

    チェコ・中欧文学の研究者で、現在プラハに滞在中の須藤輝彦さんによる特別寄稿をお届けします。文校了後の昨年12月21日、プラハにあるカレル大学が銃撃され、14人の方が亡くなるという痛ましい事件がありました。記事の末尾には、事件に関してご執筆いただいた追記も掲載しております。どうぞあわせてお読みください。(編集部) 現代チェコを代表する小説家。 自分が専門とする作家をひとことで説明するとき、僕はたいていそう言っている。これまでもそうだったし、これからも多分そうだろう。現代という言葉が20世紀後半を含んでいるかぎり。 その作家とは、昨年の7月11日に94歳で亡くなり話題となったミラン・クンデラだ。代表作は『存在の耐えられない軽さ』。ある意味でキャッチー、ある意味で中二病的、いずれにせよ多くの意味で読み手を選ぶこのタイトルを聞いたことがある方も多いのではないだろうか。 冷戦期に起きた民主化運動

    あいまいなチェコの小説家──ミラン・クンデラのコンテクスト|須藤輝彦
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    ebmgsd1235 2024/01/14
    「ある意味でキャッチー、ある意味で中二病的、いずれにせよ多くの意味で読み手を選ぶこのタイトル」と言えば村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』や『意味がなければスイングはない 』ですよね。
  • 文フリに現代の「文学とは何か」を見た

    11月11日(ポッキーの日)、かねてより見物したいと思っていた「文学フリマ」に参加した。おのぼりさん感覚、文化祭感覚、そしてかつて開いていた僕の屋「フィクショネス」感覚を、存分に味わうことができた。誘っていただいた破船房の仲俣暁生さん(当「マガジン航」の編集発行人)に、まずは感謝する。現場でも仲俣さんは大奮闘なさって、おかげで僕は楽ができた。 開場は12時の予定で、準備は10時からということだったが、僕たちが到着した時(つまり開場2時間前!)には、すでに来場者が行列を作っていた。東京流通センターをフルに使った会場は広かったが、個々のブースは狭かった。破船房もひとつのテーブルを半分だけ使うことができて、そこに仲俣さんや僕のを、なるたけ見栄えよく並べて客を待った。 テーブルの残り半分を占める隣のブースは、11時を過ぎても人が来なかった。大きな段ボールがいくつも積んであるばかりで、他人事なが

    文フリに現代の「文学とは何か」を見た
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    ebmgsd1235 2023/11/16
    “そんな、収拾のつけようもない「文学」の乱切りポトフが「文学フリマ」であり、「文学」なのだと、僕はその巨大な空間を呆気にとられながら思い知った”ビジュアルノベルって挿絵過剰な本、音も?マルチバース本か
  • オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary トマス・ピンチョンのオーウェル『1984年』序文は、まったく構造化されず、思いつきを羅列しただけ。何の脈絡も論理の筋もない。しかもその思いつきもつまらないものばかり。唯一見るべきは、「補遺;ニュースピークの原理」が過去形で書かれていることにこめられた希望だけ。だが、考えて見れば、ピンチョンはすべて雑然とした羅列しかできない人ではある。それを複雑な世界の反映となる豊穣な猥雑さだと思ってみんなもてはやしてきた。だが実はそれは、読者側の深読みにすぎないのかもしれない。そしてその深読みが匂わせる陰謀論が意味ありげだった時代——つまり大きな世界構造がしっかりあって、裏の世界が意味をもった60-80年代——にはそれで通ったのに、1990年代以降はもっと露骨な陰謀論が表に出てきてしまい、ピンチョン的な匂わせるだけの陰謀論は無意味になった。それがかれの最近の作品に見られ

    オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    ebmgsd1235 2023/11/14
    文庫本だとハヤカワ、サンリオ?いやいやそれはバージュスの『1985』だった。前世紀のこのノベルエッセイには感心した。PDFのピンチョンの序文、しっかり読みます。彼の本は熱量余って予定調和的に破綻するのがいい。
  • 「古事記」も「源氏物語」も実は読解不能だった…日本語学の専門家が絶賛する「研究者・本居宣長」のすごさ 「係り結び」の法則がわかったから、読めるようになった

    この人は、毎日、勉強していて楽しかったのだろうなぁと思いました。勘は鋭いし、具体的なことから抽象的なことを読み取る力も優れているし、一緒に話したら楽しいだろうなぁと思って、頁を捲ったのでした。 さて、宣長のすごい業績は、三つあります。 ひとつは、古典研究についてです。なんと言っていいのか分からない、ことばにしてしまうと失われてしまうかもしれない、日的な情緒を「もののあはれ」ということばで表すことができたからです。 二つめは、日語の文法についての研究、三つめは漢字音研究です。 さて、居宣長の日語の文法の研究の中心は、「係り結び」と「活用」です。「係り結び」は高校の古典で習いましたね。「ぞ、なむ、や、か」という「係り助詞」があると文末の活用形が連体形になる。「こそ」があると已然形になる。 これを発見したのは、居宣長です。 古代日人思考を知るカギだった 我々がいわゆる「古典」で習う『

    「古事記」も「源氏物語」も実は読解不能だった…日本語学の専門家が絶賛する「研究者・本居宣長」のすごさ 「係り結び」の法則がわかったから、読めるようになった
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    ebmgsd1235 2023/05/25
    「和学国学などというは、皇国を外にしたる言いよう也」で古学なのね。近世にあっては論理を成すため過剰な情緒を排した。上代特殊仮名遣いと失われた音韻、でも「大和心を人に知らせば係り結びの縄」は自縄自縛だな
  • 源氏物語が好きすぎてAIくずし字認識に挑戦でグーグル入社 タイ出身女性が語る「前人未到の人生」 | Ledge.ai

    サインインした状態で「いいね」を押すと、マイページの 「いいね履歴」に一覧として保存されていくので、 再度読みたくなった時や、あとでじっくり読みたいときに便利です。

    源氏物語が好きすぎてAIくずし字認識に挑戦でグーグル入社 タイ出身女性が語る「前人未到の人生」 | Ledge.ai
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    ebmgsd1235 2021/10/09
    漫画から源氏物語ね。それでAIによるくずし文字認識アプリを開発「古注釈の研究では、古典の資料をコピーして1枚1枚確認して翻刻(くずし字から現代文字に変換)するのが一般的」国文学研究者たちの反応が悲しい。
  • "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆

    僕は”ジャズに言葉は不要なのか?”というテーマの評論を書きましたが、依頼されたお題が評論ではなかったら書けるなと思っていたアイデアがあるので、ここで紹介しておきます。 それは "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド です。 ジャズの新作を山ほど聴いていると定期的に文学や詩、からのインスピレーションを形にしたとアーティストが語っているジャズ作品に出会います。普段は「そういうの意外とあるのね」と心の中で思うだけですが、せっかく出せるきっかけになる特集を文芸誌がやったのここにまとめておきます。 ■ナオミ・クラインなど ⇒ ブライアン・リンチ・ビッグ・バンド - The Omni​-​American Book Club: My Journey Through Literature In MusicNY屈指のトランぺッターで、ラテンジャズやビッグバンドにも精通する名手としてその筋でも知られる

    "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2020/10/16
    文学だけでなく自伝、評論を含む本に現代ジャズ作家が触発されて曲を仕上げたらしい。昔は『石蹴り遊び』とか実験小説ね、文字でバップやってました。あと『路上』ではシアリング神が登場、いいね!連発、アレって何
  • ネガティブ・ケイパビリティ - Wikipedia

    ウィリアム・ヒルトンによるジョン・キーツの肖像画(1822年頃) ネガティブ・ケイパビリティ(英語: Negative capability)は詩人ジョン・キーツが不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。日語訳は定まっておらず、「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」など数多くの訳語が存在する[1]。『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』[2]によると、悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことであり、この共感が成熟する過程で伴走し、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティ。キーツが発見し、第二次世界大戦に従軍した精神科医ビオンにより再発見されたとのこと。 理論[編集] キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」の理論は1817年12月21日日曜日付けの弟宛ての書簡に表明されている[3]: 私はディルクにさまざまなテーマ

    ネガティブ・ケイパビリティ - Wikipedia
  • 人文学は何の役に立つのか? - 道徳的動物日記

    (2020/12/10 追記) この記事で行なった議論を大幅に改訂したものを、晶文社スクラップ・ブックの連載で発表した。どちらかといえば、この記事ではなくそっちを参照してほしい。 s-scrap.com 近年、「学問は役に立つのか?」「人文学を学ぶ意味はあるのか?」「利益を上げない学問に税金を投入する意味はあるのか?」みたいなことが言われることが多くなっているような気がする。大体の場合、やり玉に挙げられるのは人文学や文系の科目全般だったりする。 私は学生時代に人文系の学問を専攻していたし家族にも人文系の大学教授がいるのでわかるのだが、人文系の大学教授の大半は、「人文学は役に立つのか?」あるいは「お前のやっている学問は何かの役に立つのか?」ということを問われると憮然としたり心外だと言わんばかりに憤ったりする。それで「役に立つかどうかという理由で学問をやっている訳ではない」「何かの役に立つから

    人文学は何の役に立つのか? - 道徳的動物日記
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    ebmgsd1235 2017/04/01
    「その見方はあまりにも中級知識人的で、セラピー志向で、キッチュで、センチメンタルで、オプラ的」、とはいっても価値に関する議論はそうやって皆で哲学することで社会全体の道徳的進歩に至るのでは。起源の共有?
  • 〈対談〉渡部直己×斎藤美奈子 「批評よ、甦れ──『日本批評大全』刊行によせて」 | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-

    「一行残れば勝ち」 斎藤 セレクションからして大変なお仕事でしたね。 渡部 選ぶだけでたっぷり半年以上かかりました。このでは、原典から抜いた惹句的な一行と僕の解題を読んでもらえれば、日近代批評の主立ったところがわかるし、その惹句を付けた目次(後掲)だけでも、おおよそがわかると思います。 斎藤 私、これ買いだと思います。だって重要な批評ばっかりこんなに集めたって、これまでにないですよね。 渡部 批評のアンソロジーは、『昭和批評体系』五巻(番町書房)などが昔はあったし、いまも、岩波文庫に『日近代文学評論』の二巻がありますが、秋成・宣長から蓮實・柄谷まで七十、ひとりの編著者が作ったはこれが最初だと思います。 斎藤 いまでは個人全集をひっくり返さないと読めない文章も多い。文庫の回転はこの頃えらく速いけど、真っ先に消されるのが文芸批評です(笑)。名前は知ってるけど、読んでないものも多

    〈対談〉渡部直己×斎藤美奈子 「批評よ、甦れ──『日本批評大全』刊行によせて」 | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-
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    ebmgsd1235 2017/03/06
    小林以降の批評の自立ゆえの不健全さ、無粋、含羞。それ以前は漱石流コメンタリー。ただし歴史を踏まえ物を読むこと知らねばならないある種のフォルマニズム。しかし「もののあはれ」は万能包丁で何で切れるときた。
  • 映画「沈黙」はクリスチャンにとってどんな意味を持つのか : 文化 : クリスチャントゥデイ

    第45代米国大統領、ドナルド・トランプ氏が誕生した21日に、日では遠藤周作原作の映画「沈黙-サイレンス-」が全国ロードショー公開された。その両方を体験した筆者は、頭の中を大いに刺激されっぱなしである。特に「沈黙」は、いろんな切り口から語ろうと思ったらどれだけでも語れるくらい、コンテンツが脳内を駆け巡っている。 朝一番に劇場に足を運んだが、ほぼ満席であり、しかも年齢層はかなり高め。2時間40分強という長尺の上映時間ということもあり、かなりの覚悟を要する作品であることは間違いない。それでもこれだけ各方面から「今度『沈黙』ってやるでしょ。これ、クリスチャンが見ても大丈夫なんですか?」と同じ質問をされると、やはり何か回答しないといけないかな、という気分にさせられた。そこで、今回は映画「沈黙」を早速レポートし、さらに2つの観点からまとめてみた。 (1)クリスチャンにとって、「沈黙」はどんな意味を持

    映画「沈黙」はクリスチャンにとってどんな意味を持つのか : 文化 : クリスチャントゥデイ
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    ebmgsd1235 2017/01/25
    僕の場合、主にポープならぬポップな「キリスト教文化の中で生きてきた人たち、および日本人ではあっても教会文化に幼少期からどっぷりと浸かってきた人たち」の一人としてこの映画のツイストの効いた新解釈に期待。
  • 藝大我樂多文庫 第七集2015

  • 村上龍最良の後継者であり震災後文学の最高傑作としての『シン・ゴジラ』(飯田一史) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    『シン・ゴジラ』を監督した庵野秀明は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物の名(トウジとケンスケ)を村上龍の『愛と幻想のファシズム』から拝借し、『ラブ&ポップ』を実写映画化したことがある。 そして庵野秀明監督の最新作『シン・ゴジラ』は村上龍以上に、2000年代以降の村上龍の問題意識を体現した作品だった。そして描かれるべき「震災後文学」をついに世に投じた作品でもあった。 どういうことだろうか? それを捉えるために、まずは村上龍の辿った道を見ていこう。 ■サラリーマンになれない 「おまえはぜったいにサラリーマンになれない」 村上龍は幼少期から親や教師たち(両親も教師である)にくりかえし、そう言われてそだった。 彼は集団作業にむいておらず、他人の指示に従うということを嫌った。 だからはじめ、医者になろうと思った。自営業者として開業医になれば、組織の論理をふりかざす「上司」のような人間にした

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    ebmgsd1235 2016/08/05
    二人の作品に共通するのは子宮の中でたゆたうマチズモ。『シン・ゴリラ』にもそれが量らずも露呈、そんな作家性(限界突破)を僕は愛する。筆者の言うとおりに出来上がり良く小説を仕上げても震災後文学って言える?
  • 金原ひとみの誤読が恥ずかしい

    山田詠美の「姫君」という短編集を読んでいた。私は山田詠美のファンなので楽しく読んだ。巻末に、「蛇にピアス」などで知られる作家、金原ひとみが解説を寄稿しているのだが、それを読んでひっくり返った。 完全に誤読してる。解釈とかそういう問題じゃない。基的な国語の問題だ。 短編「フィエスタ」は、「欲望」が主役だ。「欲望」という感情が擬人化され、その一人称で、自分が宿っているブスな主人公の状況を愚痴ったり嘆いたりして話が進む。「欲望」は、主人公のことを「主人」とよんでいる。 なのに、金原ひとみの解説にはこう書いてある。 主人公の名前は瞳である。私はこれを読み始めた瞬間、「醜いだと?」と思った。ごめんなさいね。名前というのはとても大きな力を持っていて、他人事をは思えなかったのです。瞳だからではないけれど、私はこの主人公が好きだ 主人公→瞳と言う名前→自分の名前と一緒。えっ、名前なんて出てきたっけ?と

    金原ひとみの誤読が恥ずかしい
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2015/08/09
    僕は素晴らしいと思いましたよ。この解説だって彼女の作品なんだから、いかにも彼女らしく微笑ましい。国語の問題とかはまた別の話。誤読から何かがデリバリーされる。恥ずかしさの吐露であるこの記事もまたいいね。
  • 小児病棟の村上春樹

    子供の入院に付き添って、しばらく病院に滞在していた。 手術の前後は必ずいなければならないのだが、親がすることできることは限られていて、概ね退屈な時間が続く。持参したを読み終えて、院内文庫でを借りることにした。頭は使いたくないが、すぐ読み終わるようなものは困る。村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」があった。好きな小説だが、ここ数年は読んでいなかったので、これを読み始めた。 小児病棟というのは、悲劇が日常になっていることが、感じられないくらい空気に溶け込んでいる場所だ。 付き添いで泊まり込んでいる若い母親が、もう泣きたいよーと笑いながら話す声が聞こえる。子供なんて、普通に生まれたら普通に育つもんだと思ってたら、まさか癌になるとはね。私からは見えないところから、笑い声の合間に鼻をすする音はするが、声は乱れず明るい。 細い足をむき出しにした小さな子を抱っこ紐で抱えたパンクファッションの母親が、

    小児病棟の村上春樹
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    ebmgsd1235 2014/03/31
    二年前に生死をかけた大手術を経て生還しましたが、あの時期は積読してたカントの本を手にしました。再読した村上作品はたまたまそこにあったから選ばれたのか?違和感という怒りが静かに横たわる文章で堪能しました
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