小林よしのりは、ガンディーに関してこんなことを書いた[1]。デタラメなのは調べればすぐ分かることだが、『戦争論』を読んでのぼせ上がるようなちょろい読者がそんなことをするはずはないと分かっていたからだろう。 日本が白人を追い散らした時 インドのガンジーも チャンドラ・ボースも インドネシアのスカルノも ビルマのアウン・サンも みんな大喜びしたのだ アジア人が白人と戦って勝てるのだと! ガンディーが日本軍を歓迎などしていなかったことはこちらの記事でも説明したが、念のためガンディー自身の書いたものから追加で紹介する。 まず、ガンディーが「非常に親日的な決議草案文書」を書いたと小林が主張する1942年4月に『ハリジャン』紙に掲載された論評「非暴力の抵抗」[2]: 日本軍がわれわれの戸口にまで迫って来ている。非暴力の手段をもって、われわれは何をなすべきだろうか?(略)非暴力の抵抗者は、彼らにどんな援