北極圏のノルウェー領スバルバル諸島でトナカイを追う雌のホッキョクグマ(2021年11月26日撮影)。(c)AFP PHOTO / HANDOUT / IZABELA KULASZEWICZ 【12月2日 AFP】ホッキョクグマがトナカイを水中へ追い落とし、引きずり上げて、その肉をむさぼる──衝撃的なシーンが初めて映像として捉えられた。地球温暖化で海氷が解け、北極圏の王者の食習慣も変化しているのだろうか。 劇的な光景が繰り広げられたのは2020年8月21日、北極圏のノルウェー領スバルバル(Svalbard)諸島。夏場は海氷が後退し、ホッキョクグマの主な捕食対象であるアザラシを連れ去ってしまう。 そうした中、現場に近いポーランドの観測所チームが、トナカイを仕留めるホッキョクグマを世界で初めてカメラに収めた。映像には、若い雌のクマが雄のトナカイを冷たい海へと追い込み、捕まえて溺れさせた後、岸辺に