世界一の自動車消費国になった中国。自動車の技術力で日本や欧米に迫る韓国。リコール問題などで世界での評判を落としている日本車を飲み込みそうな勢いだ! 日本企業を買い漁る中国パワーのターゲットは!? 今年はじめ、日本の自動車工業会にあたる中国汽車工業協会は、2009年の中国の自動車販売が1360万台に達したと発表した。前年比46.2%アップの急増。 リーマンショックを引きずっているアメリカの自動車販売が、過去27年間で最低水準の1040万台となり、中国がアメリカを抜いて世界一の自動車消費国になった瞬間である。今年も、伸び率こそ鈍化するものの、1500万台から1600万台と予想されている。 かつて中国は、安い人件費と人口13億人の豊富な労働力で「世界の工場」といわれた。自動車のみならず、電機メーカーなど世界の大企業がこぞって中国に生産拠点を求めた。 もっとも、中国への進出はリスクも覚悟しなければ