2013年夏、エース・高橋光成を中心とした守備チームを作り上げ甲子園初出場初優勝を果たした前橋育英 【写真は共同】 2013年の夏の甲子園。初出場で初優勝を果たしたのが前橋育英だった。大会前の下馬評ではノーマーク。当時2年生の高橋光成(埼玉西武)という大エースはいたが、守備を中心とする戦い方でまったく派手さはなかった。そのチームを率いたのが荒井直樹監督。「野球の技術のことでは怒らないと決めている」と言う温厚な指揮官だが、ぶれずに貫いているのが凡事徹底の大切さを伝えることだ。ごみを拾う、打ったら全力で走る……。派手さはなく、誰もが当たり前にできること。だが、それをやり続けることは難しい。一つひとつは特別ではないことでも、やり続けることによって大きな成果につながる。簡単そうで簡単ではないことを、いかにしてやる集団にしたのか。荒井監督の指導法とは? 凡事徹底――。 前橋育英・荒井直樹監督がまだ日