公共事業を空想の中で行う「みなし公共事業」。その可能性について書いています。第二回。 以下は第一回からの引用。 建てるものはピラミッドでも大仏でもなんでもいい。巨大ビルでも巨大な陸橋でもいいだろう。ダムでもいい。でも実際には建てない。雇用した人たちは「みなし公共事業」の「みなし労働者」として、「みなし労働」をしてもらう。 建てるものは何でもいいので、予算が立つかぎりの公共事業を決まった期間で行うことができ(実際には建てないのだけど)、中間搾取なく必要なひとたちにお金を配ることができる。というのが前回までに書いたこと。 公共事業の問題は、そこにどうしても実際の労働が張り付いているところで、雇われる人たちは、精神的にも肉体的にも健康であることを求められる可能性が高い。経済効果を上げたくても、こうした性質が足かせになって、乱発すると労働者が不足してしまう。少ない人員で多くの工事を急いで行えば、過