三越伊勢丹ホールディングスが今夏のセール開始時期を7月13日に後ろ倒しすると発表したところ、わけのわからない混乱が起きている。 その混乱ぶりを的確に記事したのが日経ビジネス5月14日号の時事深層「バーゲン『後ろ倒し』の大博打」である。年々早期化する夏冬のセールに対して、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長が「バーゲンの早期化に歯止めをかける」目的から提唱したもので、昨年末ごろから大西社長の声が新聞などに掲載されていた。この動きにルミネが追随して三越伊勢丹とルミネは今夏のセールを7月13日から開催することとなった。 ちなみに昨年夏のセールは、ルミネが真っ先に声を挙げて6月16日に開催している。東日本大震災の影響から前倒ししたと説明していたが、実際その必要があったかどうかは傍から見ていると甚だ疑問を感じた。当然のことだが、ルミネが抜け駆けすると競合他社は追随する。かくして昨年夏はめでたく全国