ウェザーニューズ「減災リポート」と国立情報学研究所「デジタル台風:台風画像と台風情報」の過去72時間分のデータを、重層表示することができます.制作:渡邉英徳
連載2回目に登場する賢者はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の家庭用ゲーム機「プレイステーション」の生みの親で、現在は自ら設立したサイバーアイ・エンタテインメントで次世代技術の開発に取り組む久夛良木健氏。クラウドコンピューティングが加速することで、ネット社会の主役はスマートフォンやタブレット端末ではなくなっていくと予言した。不振を極めている日本の家電メーカーが復活するカギも、そこにある。 プレイステーションの開発において、インターネットはどのように意識されていたのでしょうか。 SCEが初代のプレイステーションを発売したのが1994年。プロジェクトの段階から数えるともう20年以上が経ちますが、私はプレステの開発を始めた当初から、どこかの時点でプレステをインターネットに“溶かしたい”という思いを持っていました。 プレステをネットに“溶かす”というのは、ゲームソフトの情報をクライア
「今、困っていることは」と聞かれて、こう答える経営者はまずいない。不祥事や事故を起こした企業の経営者であれば「信用を取り戻したい」と言うかもしれないが、昔からそうだったとなると尋常ではない。 スペイン語で冒頭の回答をしたのは、ウルグアイのIT(情報技術)企業、アルテッチ社(Artech)の創業者であるブレオガン・ゴンダ(Breogan Gonda)社長である。記者になって25年、スペイン語の通訳を介した取材は初めてであったが、聞き間違えたわけではない。 “魔法”と誤解されるその製品は「GeneXus(ジェネクサス)」と言い、システム開発ツールと呼ばれる製品分野に位置付けられる。情報システムの設計・開発作業をコンピューターによって支援するものだ。 不思議なことに、情報システムの設計・開発にあたって、コンピューターはあまり利用されてこなかった。一連の設計・開発作業はすべて、システムズエンジニア
オープン化,これに関わって10年以上になる。1996年に設立されたFAオープン推進協議会(FAOP)の分散型製造システム調査専門委員会の委員長を務めたのが最初の仕事である。この委員会は日立製作所が開発した自律分散ネットワークをオープン化し,世界標準とすることを目的としていた。お陰で,ISO15745として国際標準となった。それに続いて,Object Management Group(OMG)などの諸団体でオープン化の仕事をしている。 一言でオープンといっても,いろいろ段階がある。ネットワークでは接続のオープン化がメインである。ここでは話し方であるプロトコルや外部からのミドルウエア利用であるAPI(Application Programming Interface)のオープン化が議論される。一方,Linuxなどのソフトウエアではソースのオープン化も大きな勢力である。この二つでは,かなり内容が
ソリューションプロバイダ80社の「技術職/営業職に取らせたい資格」として、ITIL資格とセキュリティ関連資格が評価を高めたことが分かった。プロジェクトマネジメント関連資格も、前回と変わらず人気を集めている。85種類の資格を「公的/非ベンダー系」と「ベンダー系」に区分し、ソリューション提案活動に役立つ資格は何かなどを、本誌の独自調査で明らかにする。 「金融不況の影響で、これから厳しい状況になりそうだ。今後も競争に勝つためには、ITスキルの高さを顧客に示すための一つの手段として、社員に“資格武装”させることの必要性を改めて感じている」。ユニアデックスの神戸弘房 事業推進グループ業務部技術教育室長はこう話す。 「技術者はもちろんのこと、営業担当者にITスキルを体系立てて習得してもらうため、資格を取得するようはっぱをかけている」。富士通ビジネスシステム(FJB)の今川厚史マーケティング本部営業業務
少し知恵がつくと、夜「寝ろ!」と親が言っても寝室で子どもは寝たふりをする訳ですが、簡単に見破る方法があります。 寝たふりしている子どもに向かってこう言う。 「貴様ッ!寝たふりしているな!」(適宜ウケそうな台詞に変えてください) 寝たふりをしていると笑い始めます。 本当に寝ていると、しーんと寝息のみ。 そして、この技のすごいところは、子どもからすると寝たふりかどうか親は百発百中しているという認識になることです。 本当に寝ているときに「貴様ッ!寝たふりしているな!」と言っても、ハズレてる訳ですが、子どもには聞こえてませんので。 なぜこの方法に気づいたかというと、「寝たふりしてんじゃねぇよ」と親に言われてもしーんと黙っていたら、「なんだ、本当に寝ているのか」と俺の親が言ったからだけど。 やっぱ親ってすげーな。
営業利益率50%強、日本の製造業ではダントツの高収益を誇るキーエンス。同社はまた、30歳代で1300万超のスーパー年収でも知られる。謎に包まれた実態に迫るため同社から話を聞いた。 第一回 「高収益を産み出す原動力」「高収益を生み出す原動力は極論すれば二つ、企画・開発力とコンサルティング営業力に尽きるでしょう(キーエンス経営情報部)」。 ■企画・開発に関するラディカリズム 同社の企画・開発力がいかに圧倒的かは、新商品の約70%が世界初もしくは業界初であることからわかる。これがどれだけとんでもない数字であるか、メーカーに勤めておられる方ならすぐにわかるだろう。あるいは次のように表現した方がキーエンスの特異さがより際立つかもしれない。すなわち「新商品の7割が世界初、少なくとも業界初であるようなメーカーがキーエンス以外にあるだろうか?」と。 もちろんこれまでに世界初の商品を開発したメーカーは何社も
来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
▼ これからの日本は、雑な物づくりだろうか 目の前にアメリカ製のMRI用RFコイルがある。 コイル本体は銅箔でそれがアクリルの基板に張り付けられているのだが、あろうことかセロテープで張ってある。 動物用の特製品でおそらく数十万円くらいするものなのにこれである。 今までは「これだからアメリカ人はしょうもない」と言っていた。けど今回は別な考えが去来した。 日本の製造業は曲り角にある。産業全体もそうかも。 基本的にたとえば中国のような途上国の人にもできる仕事をしている限り彼等と同じ賃金しかもらえるはずはない。 「日本人は、細かいところまで完璧に作るので、ものづくりに適しているから強みがある」とか言う。しかし私の意見では能力差があってもそれはそれ程大きなものではない。 賃金が10分の1の人たちがいれば、彼等は10倍の時間をかけて丁寧にやれば良いのだ。作業時間だけでなく製造工程の改良にも品質
富士フイルムは,2光子を吸収しやすくした2光子吸収記録材料を試作した。2光子を吸収する度合いは約1万GM(Goeppert Mayer)と大きい。2光子吸収技術で一般的に用いられるフォトクロミック化合物では「1GM程度」(富士フイルム)という。GMの値が大きいほど2光子吸収記録材料の感度向上につながる。感度が上がれば2光子吸収に必要な光パワーが小さくて済み,安価な小型レーザを利用できる可能性が高まる。この成果は,2007年10月21~25日にシンガポールで開催された光メモリの国際会議「ISOM’07」で発表したものである(講演番号Mo-B-01) 3種の化合物で材料の設計自由度を高める 特徴はそれぞれ機能の異なる3種類の化合物で構成したこと。「2光子吸収増感色素(TPA Dye)」「発色促進材料(coloration promoter)」「色素前駆体(Dye precursor)」である。
電気通信大学の西 研究室は,4社4機種のデジタル一眼レフ・カメラについて手ブレ補正性能の定量評価結果を発表した。「当研究室が開発した評価技術を商品の差異化に役立ててもらいたい」(電気通信大学 准教授の西一樹氏)。評価した2機種はレンズ駆動式,もう2機種は撮像素子駆動式である。メーカー名や機種名は伏せられているが,製品によって大きな特性差があった。
1980年代にDRAMでわが世の春を謳歌した日本の半導体メーカーは,1990年代に入って凋落の一途をたどった。DRAMに続いて,その後のSoC(system on a chip),さらには半導体以外の分野でも日本の電機メーカーは国際競争力を落としていった。DRAMの「敗因」を探ることで日本の電機産業が抱える本質的な問題が浮き彫りになるのではないかという問題意識から,様々な視点でその分析がなされてきており,ほぼ論点は出尽くしたかに見えた。 しかし,このほど発行された『日経マイクロデバイス』誌2007年3月号に掲載された論文「日本はなぜDRAMで世界に敗れたのか,その敗因の根幹を検証する(1)」は,ごれまでの議論にさらに新たな論点を加えて提示するものである。その新たな論点とは,日本メーカーは先端技術を活かす技術戦略で海外メーカーに負けていたのではないか,という指摘である。 筆者はこれまで本コラ
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