◇フィギュアスケートGPシリーズ第3戦中国杯最終日(2014年11月8日 中国・上海) 【写真】最後まで滑りきり2位に入った羽生結弦 驚異の精神力でアクシデントを乗り越えた。男子フリー直前の6分間練習で羽生結弦(ゆづる、19=ANA)が、閻涵(エン・カン、18=中国)と正面衝突。頭と顎から流血し、会場から悲鳴が上がった。それでも、治療後に強行出場し合計237・55点で2位に入った。日本で精密検査を受けるため、エキシビションには出演せず、9日に帰国する。 激しい衝突音の後、会場に悲鳴が交錯する。男子フリー最終組の6分間練習で、悲劇は起きた。スピードに乗り、後ろ向きに滑っていた羽生が前を向いた瞬間、閻涵(エン・カン)と正面衝突。氷に激しく顔面を打ち付け、うずくまった。何とか立ち上がろうとしたものの、仰向けになった後に動けなくなった。頭と顎から流れた血が氷を濡らす。首に生々しい血痕を残したま