「これだけの人数に聴いてもらっているのは、『音として聴いて気持ちいいから』だと思う。歌詞に感情移入してくれる人もいれば、一方で歌詞を聴かない方もいますし。私の場合は『歌声が聴いていて気持ちいいっ!』て、そこだと。人にシェアしたくなるときって相当心躍らされてないとお薦めしたりしないので」 こう語るのは、YOASOBIのボーカルのikura(20)。コンポーザーのAyase(26)も言う。 「SNSを通じて知った情報の拡散力も本当に大切ですが、結局はやっぱり『人と人』。無邪気に『布教』したくなる良さ、『この曲いいからっ!』て周りに言いたくなる要素は詰めこみたいと思うし、そう言って恥ずかしくないような作品と思っています」 「投稿サイトの小説を音楽にする」というコンセプトで2019年に誕生したYOASOBI。ボーカロイドのプロデューサーだったAyaseと、シンガー・ソングライターの「幾田りら」とし