稲葉アマ名人、プロ棋戦優勝 アマ界で初 加古川青流戦：朝日新聞デジタル将棋の若手プロ棋士らが争う第５期加古川青流戦（兵庫県加古川市など主催）の決勝三番勝負が２４、２５日、兵庫県加古川市で指され、アマチュア枠で参加した朝日アマ名人の稲葉聡さん（３０）＝名古屋市＝が増田康宏四段（１７）を２勝１敗で破り、優勝した。アマチュアがプロの公式棋戦で優勝するのは初めて。 加古川市で育った稲葉さんはプロ棋士養成機関「奨励会」の元会員で、退会後はアマ強豪として各大会で活躍している。弟はプロ棋士の稲葉陽（あきら）七段（２７）。 加古川青流戦はプロ四段の棋士や三段の奨励会員に女流棋士２人、アマ強豪３人が加わってトーナメントで優勝を争う。今期は４４人が参加し、稲葉さんはプロ棋士らに５連勝して決勝へ勝ち上がった。決勝では第１局に敗れた後に２連勝し、逆転で優勝を決めた。 稲葉さんは「勝てると思っていなかったので、うれしい。３局とも熱戦になってよかった」と語った。（深松真司）
