前期に最高益を叩き出した企業の3社に2社は、国内売上高比率90%以上の「内需型企業」だった――。人口減やデフレに苦しむ日本。企業の中には、新興国に進出して成長機会を探るところも多い。だが、国内を主戦場にしながら、しっかりと稼ぐしたたかな企業もたくさんある。 少子高齢化という完全な向かい風の中で最高益を達成したのがスタジオアリスだ。0~7歳までの子供をターゲットにする子供専門の写真館で、商業施設などに店を構える。2011年12月期の売上高は前の期比3.9%増の341億円、営業利益59億円(同23.3%増)、経常利益59億円(同25.9%増)、純利益27億円(同122.3%増)と、すべての項目で過去最高を達成した。 同社の川村廣明社長はメディアへの露出が少なく、2009年の社長就任以降、取材に応じたのは今回で2回目だという。逆風下でも稼ぎ続ける同社の強さを語ってもらった。 (日経ビジネス6月1