中央競馬の競走馬156頭が禁止薬物が含まれたサプリメントを摂取した可能性があるとして出走の取り消しになった問題で、JRA=日本中央競馬会はサプリメントの製造時に隣の製造ラインから禁止薬物が飛散して誤って混入したことが原因と特定しました。 JRAは先月15日、横浜市の飼料メーカー日本農産工業が出荷したサプリメントから興奮作用のある禁止薬物「テオブロミン」が検出されたとして、サプリメントを購入した28のきゅう舎の合わせて156頭についてレースの出走を取り消しました。 JRAはメーカーなどに聞きとり調査を行い、5日、記者会見して結果を公表しました。 それによりますと原因としてはサプリメントの製造時に隣の製造ラインで作られていた家畜の飼料の原料となるカカオ豆の副産物が、細かく砕かれて粉じんとして飛散し、誤って混入したと特定しました。 カカオ豆には禁止物質の「テオブロミン」が含まれる可能性があります