「除霊」と称し大量の水を飲ませるなどして、女性(51)を死亡させたとして、熊本県警は3日、自称「神司(かんづかさ)」野田英子容疑者(81)=熊本市東区長嶺南7丁目=、崇城大准教授の福田耕才容疑者(52)=同=、野田容疑者の妹で無職北山敬子容疑者(77)=鹿児島県姶良市=の3人を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。県警は3人の認否を明らかにしていない。 発表によると、3人は6月21日、野田容疑者のアパートで、福田容疑者の妻利恵さん(51)に「お祓(はら)い」と称して大量の水を飲ませたり、体を押さえつけるなどの暴行を加えたりして、窒息死させた疑いがある。同日午後10時15分ごろに福田容疑者からとみられる119番通報があり、利恵さんは約7時間後に病院で死亡した。 県警によると、野田容疑者は30年以上前から有料で悪霊を取り払うなどの名目で「お祓い」をしていたとみられる。野田、福田両容疑者は、利恵さん