【サンパウロ=平山亜理】高速鉄道建設を計画するブラジル政府に日本の新幹線を売り込むためのセミナーが16日、首都ブラジリアで開かれた。ブラジルは、サッカーのワールドカップを開催する14年の一部開通を目指し、近く計画の概要を発表するとみられている。 日本から訪れた国土交通省鉄道局の審議官が「欧州の高速鉄道に比べ、新幹線は居住性が良い」と乗り心地の良さや安全性を強調。日本企業連合の代表、ブラジル三井物産も「開通して45年間、新幹線は日本経済を先導してきた」と経済効果をアピールした。 高速鉄道計画は、リオデジャネイロ―サンパウロ―カンピーナスの約500キロを結ぶ。フランスやドイツ、韓国、中国なども関心を寄せている。