事故から6年超、現状は 東京電力福島第1原発3号機の最上階に設けられた作業床の上。かまぼこ型のカバーで覆われ、事故後に使用済み燃料プールに残された核燃料を取り出すための装置が設置されている=2017年12月7日、福島県大熊町【時事通信社】 東日本大震災が起きた2011年3月11日。その日は東京で暮らしていた筆者にとって、高校生活最後の日だった。 卒業式に出席し、恩師や友人らに別れを告げて帰宅した直後、テレビや携帯電話から流れてくるニュースで知った震災の被害に、心がずしんと重くなった。 太平洋に面した福島県の沿岸部に立地する東京電力福島第1原発では、6棟ある原子炉建屋のうち1~3号機で、燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)が発生。この事故が震災の被害をさらに大きくした。 東京電力福島第1原発は、太平洋に面した福島県の沿岸部に立地する【時事通信社】 同原発は廃炉が決定。事故から6年以上がた