まずもって言っておくとチェーン店がダメなのではない。 どこでも安定していていいのだ。 しかし、例えば出張先なんかではちゃんとしたお店で酒を飲みたい。 寿司屋とか、中華料理屋とか。 こっちは大人だ。 しかも、家庭持ちだし、主義として女買いに金を使うこともない。 娯楽は読書で十分なのだ。 つまり、それなりに金はある。 出張先で酒を飲むくらいはできる。 にもかかわらず、食事をチェーンの牛丼屋や、回転寿司や、中華で済ませてしまうのは、きちんとした店が六時くらいからの開店だからだ。 用務地に前日の午後三時くらいに到着して、本格的に飲むのは夕方からとしても、その前に遅い昼食を兼ねて軽く一杯と思えばチェーンになってしまうのだ。 で、結局ビールを二杯も飲んで軽く飯を食えば腹が張ってしまう。 しょうがなく、ホテルに帰って本を読み、早々に寝てしまう。 帰ってから家人に何を食べたか、と問われても吉野家の牛丼、と