東京オリンピック(五輪)開催に向け、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が各国際競技連盟(IF)と17日に緊急会議を行う。 五輪予選の相次ぐ中止で、予選システム見直しは急務になった。各IFのトップと今後の日程などを話し合うが、16日には米疾病対策センター(CDC)が今後8週間のイベント中止を要請するなど、新型コロナウイルスの終息時期も不確定。「五輪大国」米国の現状も、東京五輪の通常開催に暗い影を落とす。 ◇ ◇ ◇ 米CDCの勧告内容は、厳しいものだった。「今後8週間、50人以上が集まるイベントの中止」。感染者が3000人を超えるなど新型コロナが爆発的な広がりを見せる米国は、わずか50人の集まりさえ制限するほど追い込まれていた。 五輪のたびに巨大な選手団を送り込む大国。獲得した金メダルは夏冬合わせて1127個と473個で2位ソ連の倍以上(日本は156で13位)。しかし、そん