2014年10月24日、中国・北京の人民大会堂で行われた国際金融機関「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」設立に向けた覚書の署名式で、覚書に署名する中国の楼継偉財政相(中央)〔AFPBB News〕 中国主導で新設されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)の総裁に就く金立群氏は、「クリーンでリーン(効率的)、かつグリーン」な機関を運営する決意を表明した。最も高い国際標準に従うが、ライバルより素早く活動する機関になるという。 総裁就任が内定している金氏は、AIIBは融資において最も厳しい環境、社会基準を守るが、多くの意味で既存の多国間開発銀行を手本にすると語った。 だが、元中国政府高官の金氏は本紙(英フィナンシャル・タイムズ)とのインタビューで、AIIBは確立された融資機関よりずっと早く決断を下すと述べた。AIIBは2016年第2四半期に最初のプロジェクトの「一群」を明らかにする計画だ。 金氏
中国主導で設立準備が進む、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が、年内の業務開始へ動き出した。 7月6日、中国政府は財政部(財務省に相当)元次官の金立群氏を、AIIBの初代総裁の候補に指名した。現在、臨時事務局長を務める金氏は、米国留学を経て財政部の国際畑で活躍。2003年から2008年まで日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の副総裁も経験している。 これに先立つ6月29日には、創設メンバーとなる57カ国の代表が北京に集合、うち50カ国が設立協定に署名した。タイ、フィリピンなど未署名の7カ国について、中国外交部(外務省)の報道官は、「国内手続きが済んでいないためで、年末までには署名する」と説明している。 拒否権を握っている中国 AIIBの資本金は1000億ドル。最大出資者の中国は議決権の26.06%を握る。規約では、重要案件には議決権の4分の3の賛成が必要とされており、中国は事実上の拒否権
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