高額当選金を装った特殊詐欺を防いだとして兵庫県警丹波署は、ローソン丹波市柏原町店店長の荻野正明さん(63)に署長感謝状を贈った。荻野さんは電子マネーを再三購入しようとしていた40代男性を説得、110番し、被害を食い止めた。 同署などによると、2月24日午後8時ごろ、他店で購入した電子マネー2枚(総額10万円)を手にした男性が来店。さらに電子マネーを購入したいと、荻野さんに申し出た。不審に思った荻野さんが、携帯電話画面を見せてもらうと「2万円のポイントを購入すると40億3千万円がもらえます」などと書かれたメールが届いていたため、警察に通報したという。 男性は、この日以外にも同店で電子マネーを購入しようとし、荻野さんが思いとどまらせ、警察への相談を促していた。荻野さんは「普段通りの声かけをしたまで。今後も未然に防げるように努めたい」と話した。(谷口夏乃)