「慣行医療の中にも「ニセ医学」的なものがたくさん存在している」という主張は正しいのだけれども、輸血を全否定したり、千島学説を信じていたりする方が仰ってもな…。
6月2日、北海道・夕張の病院で起きたある出来事が全国に報道された。 5月に、夕張市内の男性が首つり自殺を図って心肺停止状態となった。その男性を北海道夕張市立診療所(夕張医療センター)に救急搬送しようとしたところ、理事長の村上智彦医師が受け入れを拒否し、男性患者が死亡した、というのだ。 報道によれば、同センターは2009年秋にも心肺停止状態の自殺者の受け入れを断ったことがあり、夕張市の藤倉肇市長が今回の事態に対して「誠に遺憾」と発言したという。 報道は、センターが救急搬送を断ったことを糾弾する論調である。 しかし、そうした報道から見えてこないことは、あまりにも多い。 村上智彦医師は財政破綻した夕張に単身で飛び込み、地域医療の維持と再生のために、まさに孤軍奮闘している人物である。 そんな村上医師がなぜ救急患者の搬送受け入れを断ったのか。そもそもセンターは本当に救急搬送を受け入れるべきだったのだ
読売新聞によれば,福岡大学医学部は,2009年度から、今年の12月に弁護士資格を取得予定の,薬剤師として約11年の勤務経験を有する女性を消化器外科の助教に迎え,「医療訴訟など医事を巡る紛争の増加に対応するため、弁護士を研究職の教員として採用する方針を決めた」とのことです。 「トラブル発生の際、第三者的な立場で病院と患者から意見を聞き、手術経過などを分析して法的問題を指摘する」ことが予定されているとのことですが,福岡大学医学部の大学病院で起こった医療事故について,福岡大学医学部の助教から,「それは,不法行為は成立しませんよ」とか「あなたのお父さんは所詮死ぬ運命だったのであって,これは事故ではないんですよ」みたいなことを言われて,果たして遺族は納得するのだろうかと考えると,これって,この助教さんが,「第三者的な立場で病院と患者から意見を聞」いた結果医師に過失ありと言うことになったときに訴訟にな
人口あたりの医師の数がOECD諸国の中でギリシャに次いで2位のイタリア(日本の約2.1倍)は,医師の所得から強制控除額を差し引いた金額(ただし購買力平価で算定。以下同じ)は月額1928ドルです。日本のそれが月額3654ドルです(ただし,日本側の数字は勤務医のみを計算したものであって,勤務医よりも労働時間が短くて収入が2倍近い開業医を含んでいません。)から,イタリアの医師が週38時間働いているのに対し,日本の医師が週70時間働いてようやく時間単価としてとんとんになります(おおざっぱに1カ月4.5週と計算して,日本が約11.6ドル,イタリアが約11.3ドル)。同様に,人口あたりの医師の数が日本の約1.7倍であるポルトガルで約9.4ドルということになります。 そういう意味では,日本の現在の勤務医の給与レベルというのは週70時間働くことを前提としたものと言いうるのかもしれません(それは,医師資格を
東京都内で8つの病院に救急搬送を断られた妊婦(36)が脳内出血で死亡した問題で、夫の会社員男性(36)が27日夜、厚生労働省で記者会見し、「妻が浮き彫りにしてくれた問題を、力を合わせて改善してほしい。安心して赤ちゃんを産める社会になることを願っている」と訴えた。 夫によると、妊婦特有の高血圧もなく健康だった妻の容体が変わったのは4日夕。掛かり付けの産科医院に着くころには頭痛が激しくなり、医師が搬送先を探している間中「痛い痛い」と言い続けていた。「こんなに医療が発展している東京でどうして受け入れてもらえないのか、やりきれない思いだった」。 約1時間後、都立墨東病院での受け入れが決定。救急車では「痛い」とも言わなくなり、「目を開けろ」と言ったら辛うじて開ける状態。「病院に着くころにはもう開けなかった」と振り返り、声を詰まらせた。 搬送要請で、医師は頭痛が尋常でない状況を伝えていたといい、
「十分にお金を出しているのに文句を言われる国民の不幸」について,zuさんから,「そもそも週70時間が非人間的だと思うけど。なぜそんなに払ってそんなに働いてもらわないといけなくなったかの考察が抜けてる。」とのブックマークコメントをいただきました。「なぜそんなに払ってそんなに働いてもらわないといけなくなったか」という点についていえば,複数の原因が考えられますが,結局のところ,多くの医師の方々の金銭欲が強すぎることに帰着します。 単純に言えば,ある病院において,特定の診療科について,常勤医のための人件費として3000万円程度を確保した場合に,医師一人あたりが1000万円の年収で満足できれば3人の医師を雇えますし,1500万円以上ないと満足できないのであれば2人しか雇えません。この場合,仕事量が一定だとすると,2人しか医師を確保できなかった場合の医師一人あたりの労働時間は,3人しか医師を確保できな
書き手の「言いたいこと」を認識するに当たって、直接書き手と連絡をとってその真意を確認しなければならないのでしょうか。 前回のエントリーについて、矢部先生から不思議な反論がきています。 記載された文章を通常の用法に従って読みくどくことによって、書き手の「言いたいこと」を認識する、というのは、当たり前のことだと認識していました。書き手の「言いたいこと」を認識するに当たって、直接書き手と連絡をとってその真意を確認するというのは一般的ではないし、そこまでしなければその「書き手」がその文章で何を言わんとしているのかを認識してはならないとの規範は我々の社会には存在しないものと思っていました。 矢部先生は、 確認もせずに決め付けて批判するというのであれば、「私(小倉弁護士)が脳内で作り上げたに過ぎないもののように言われ」たとしても仕方がないように思います。 と仰っています。それが、「書き手」が医師ないし
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