2日、ソウルの地下鉄で起きた追突事故。300人以上の死者・行方不明者を出した旅客船セウォル号沈没事故の捜索活動が続く韓国でまた公共交通機関の事故が起きた。「どうかしている」。市民から怒りと嘆きの声が噴出した。 事故が起きた時間帯は帰宅ラッシュ前だが、3日からの4連休を前にした金曜日。列車内は「ほぼ満員だった」と現場の上往十里駅にいた女性はYTNテレビに語った。後続列車の乗客男性は「突然、ガンという音で車両が傾き、乗客が倒れた」と説明。男性は衝突したと感じたが、事故直後に「先行列車が出発しないので、しばらく停車する」との車内放送が流れた。 車内に来た乗務員は「その場で座って」と呼び掛けていたが、すぐ「退避して」と言葉を変えた。乗客らは非常レバーを操作してドアを開け、線路へ降りたという。(共同)