東京都の小池百合子知事が塾長を務める政治塾「希望の塾」が、今秋に予定していた塾の再開を来春に延期したことが30日、関係者への取材で分かった。22日に投開票された衆院選で小池氏が代表を務める希望の党が野党第2党と伸び悩み、関係者の間では受講希望者の減少などが懸念されていた。 同塾を運営する「都民ファーストの会」は、今年9月から受講者の募集を再開。受講料は入塾金を合わせて男性5万…
会談後に記者に囲まれ握手を交わす希望の党代表の小池百合子東京都知事(左)と民進党の前原誠司代表=東京都新宿区で2017年10月5日午後0時35分、竹内紀臣撮影 希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は5日、衆院選(10日公示、22日投開票)の対応をめぐり、民進党の前原誠司代表と東京都内で会談した。前原氏は小池氏に衆院選出馬を要請したが、小池氏は「考えていない」と固辞した。小池氏は会談後、記者団に選挙後の首相指名について、自民党が社会党委員長(当時)の村山富市氏を首相候補とした例をあげて「水と油で手を結んだこともある」と述べ、自民党を含め他党との連立を排除しない考えを示した。 希望の党の首相候補について小池氏は「どういう旗頭で戦うかを整理していきたい」と説明した。「首相指名は衆院選が終わってから、いろんな結果を受けて行うものだ」とも述べた。これに対し、前原氏は「(小池氏が)出馬しないなら、早
記者会見で写真撮影に応じる希望の党の小池百合子代表(中央)、若狭勝衆院議員(右)、細野豪志元環境相(左)ら=東京都内のホテルで2017年9月27日午前9時53分、長谷川直亮撮影 「希望の党」代表に就任した東京都の小池百合子知事が、知事としての「公務」を相次いでキャンセルしている。衆院選最終盤と重なるパリ出張も、「最後の訴え」を終えた後でも出発が間に合うようなスケジュールが組まれた。都は公務を取りやめた詳しい理由を明らかにしていないが、党代表としての「政務」に充てるとみられ、都幹部からは都政運営への影響を懸念する声も出ている。 小池氏が26日までにキャンセルした公務は、29日の「APT Women(東京都女性ベンチャー成長促進事業)キックオフイベント」と、30日の「六本木アートナイト2017」への出席。特に「APT Women」は「女性活躍」を政策の一つに掲げる小池氏肝いりのイベントで、8月
東京都の市場移転問題で、小池百合子知事が公表した豊洲市場(江東区)と築地市場(中央区)の双方に機能を残す「豊洲移転・築地再開発」の方針について、財源や運営費などを検討した記録が残っていないことが、毎日新聞の情報公開請求で判明した。都職員は「知事が外部有識者でブレーンの都顧問らと協議をしたため記録がない」と説明。数千億円規模の巨大プロジェクトの最終判断が「密室」で下され、その資料も存在していないという。知事が改革の「一丁目一番地」とする情報公開も軽視された形だ。 市場移転を巡っては、公開で実施された庁内組織の「市場のあり方戦略本部」が、6月15日に築地跡地を売却して豊洲整備費を工面する案と、築地を民間に貸して賃貸料を整備費に充てる案を、具体的な金額の試算とともに提示した。
10~12年の幹部 東京都の豊洲市場(江東区)の主要な建物下に盛り土がされていなかった問題で、小池百合子知事は1日、臨時記者会見を開き、盛り土をしない方針を決めた時期を2010年11月~12年5月とする都の第2次自己検証報告書を公表した。誰が盛り土案変更を決めたのかは明らかにならなかったものの、この期間に市場長だった岡田至氏(退職)と中西充氏(現副知事)を含む幹部8人に責任があると結論付け、処分を検討する方針を示した。 第2次報告書は、建物下に空間を設けることの検討が始まった時期について、外部有識者の「専門家会議」が盛り土提言をする前後の08~09年ごろと認定。背景には、土壌汚染対策法(土対法)改正への対応で地下にモニタリング空間を設置して備える必要があるとの認識が生じたためと推察した。
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