こんにちは、磯崎哲也です。ベンチャーが資金調達しようという時は、ベンチャーキャピタル(以下「VC」)などの投資家と交渉することになります。 多くの場合、企業が投資やM&Aの交渉の際にまず行うのは、秘密保持契約(NDAまたは「Non-disclosure agreement」)を締結することです。なぜなら、会社という、人・モノ・カネがごっちゃになった複雑なものを「買う」側としては、会社の内容をかなり詳細に調べないと怖くて買えないですが、「売る」側の企業としても、ライバル等に知られて困る情報がたくさんあるので、そうした契約が無いと自社のディープな情報を開示するのが怖いからです。 しかし、不思議なことに、ベンチャーの投資実務では必ずしもそうではないんですね。 今月、私の発行しているメルマガ(週刊isologue)では、米国のベンチャーキャピタリストが書かれた「Venture Deals」という、