前人未到の8冠全制覇を成し遂げ、さらなる高みを目指す藤井聡太8冠(21)へ、世界的半導体企業「AMD」(本社米国)の日本法人「日本AMD」が12日、藤井が将棋研究のための自作パソコン(PC)で使用している同社CPU(中央演算処理装置)の最新型が完成次第に提供し、さらなる進化に協力することを明言した。 藤井は人工知能(AI)を使った将棋ソフトで将棋研究を深めている。ソフトの「読み」のスピードを高めるために、極めて高性能なCPUを組み込んだPCを自作しており、処理速度は世界最高水準とされる。日本AMDは22年9月に藤井とCM出演などの広告契約を結んだと発表。販売店などで当時約100万円で取引されていた「Ryzen Threadripper(ライゼン・スレッドリッパー)PRO 5995WX」を提供してきた。 藤井の8冠達成を受け、関路子代表取締役副社長は取材に「サポートさせていただけたのであれば
“最強PC”を組めるヤツに会いに行く そして生まれた怪物のスペックは:プロ棋士向け最強将棋AIマシンを組む!(1/3 ページ) プロの将棋棋士が研究に使える、“最強の将棋AIマシン”を組むべく記者が奔走する本連載。前回は、将棋AIがプロに勝ち始めた2013年ごろの将棋ソフト「Ponanza」から、21年時点で“CPU最強”と呼ばれる「水匠」と“GPU最強”と呼ばれる「dlshogi」までの歴史や技術的な変遷を振り返った。 今回は、前回の振り返りを踏まえて「CPUもGPUも強いマシンを使ってみたい!」と自作PC専門家に相談し、実際にブツを組み上げるまでのお話。マシンスペックから知りたい人向けに、今回組み上げたPCとスペックを初めに挙げておく。
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