■待望の生鮮食料品店オープン 栄村はきょう12日、長野県北部地震から1年を迎える。地震の爪痕が村内に色濃く残っているなか、JR森宮野原駅前に仮設の生鮮食料品店「がんばろう栄村 駅前店」がオープンした。日々の買い物に苦労することが多かったが、店ができたことで村民の負担は大きく減った。課題もあるが、栄村の復興に向けた象徴的な存在になっている。 ◇ 店を経営しているのは村内でキノコの販売などをしている「田舎工房」の社長、石沢一男氏(62)。石沢さんの母親のマサさん(89)と弟の幸男さん(60)が村内で生鮮食料品店を経営していたが、地震で大きな被害を受けて壊れてしまい、店を閉じざるを得なくなった。 ◆再開要望相次ぐ 多額の資金が必要なことから一時は店の再建は難しいとの見方もあったが、店の常連客から「再開してほしい」との要望が相次ぎ、駅前商店街や村役場の後押