【写真】その他の写真を見る 『君の名は。』がお化けヒットしていることもあって見劣りするかもしれないが、公開館数120館でスタートした劇場用のアニメーション映画が20億円に迫る興収を上げているのだから、大成功だ。ヒットの背景には、『君の名は。』の影もチラつく。 8月26日に公開されるなり爆発的なヒットとなった『君の名は。』。上映前に、『聲の形』の劇場予告を観たという人も多かったのではないだろうか? 映画宣伝において、TVスポットと並ぶ効果があるといわれている劇場予告を、より多くの観客に観てもらうことができたのは大きかった。しかも、同じように高校生が主人公の青春映画ということで、『君の名は。』の客層にも合っていた。 さらに、新海監督を試写会に招いたことも功を奏した。新海監督自ら感想をツイートし、「すてきな作品でした。どこまでも真摯(しんし)で丁寧な組み立てで、絵も色彩もエモーションに美しく奉仕