初手を指す豊島将之竜王(右)。左は藤井聡太王位=大阪市福島区の関西将棋会館で2020年10月5日午前10時、山田尚弘撮影 渡辺明王将(36)への挑戦権をかけた第70期王将戦リーグ(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、囲碁・将棋チャンネル協賛)の豊島将之竜王(30)―藤井聡太王位(18)戦は5日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、豊島が171手で勝ち、2勝0敗とした。対藤井戦は6戦全勝。一方、藤井は開幕戦に続く連敗となった。3敗すれば挑戦権獲得の可能性がなくなる。 対局は豊島の先手番で始まり、「相掛かり」の出だしから藤井が積極的に動いた。16手目の藤井の手から前例を離れ、互いに相手陣内に攻め込めないジリジリした中盤戦が続いた。