「ピークシフト」とは、電力消費がピークになる昼間の電力使用を電力消費が少ない夜間にシフトさせること。電力需要を平準化するため、電力を効率よく使うことで省エネに寄与し、昼間の電力逼迫の軽減につながる。 コカ·コーラが本格導入を開始した「ピークシフト自販機」は、冷却のための電力使用をピークとなる日中から、比較的電力に余裕のある夜にシフトした革新的な超省エネ型自動販売機だ。電力需要の多い9時〜20時を含む最長16時間、冷却用電力ゼロを実現し、日中は待機電力(約17W)のみを使用することで、日中の消費電力を95%削減した。 従来の自動販売機では、販売状況に応じて収容製品の一部のみを冷却する ため、冷却を長時間停止すると庫内の温度が少しずつ上昇する。しかし、ピークシフト自販機では、夜間に収容製品全体を冷却し、製品自体が保冷剤の役割を果たすことで、冷却停止中も製品の温度上昇を抑制する。また、真空断熱材