『この世界の片隅に』に続いて、完全に「国民的マンガ・アニメ」の地位を確立したと言える『鬼滅の刃』。 しかしこの作品も、ナショナリズムを煽っているとまでは言えないまでも、その設定・構成にはかなり危ういものを感じさせる。 読んでみてまず最初に引っかかったのは、マンガ版のラストだ。 最終決戦で鬼舞辻無惨を倒し、鬼たちを滅ぼしたことによって、この世界はようやく「人を喰う鬼がいない世界になった」とされる。そして「ただひたすら平和な 何の変哲もない日常が いつまでもいつまでも続きますように」という願いが語られる。(第204話「鬼のいない世界」) 続く最終話である「幾星霜を煌めく命」では、時代は一気に現代に飛び、炭治郎や禰豆子、善逸や伊之助の子孫たちが平和で微笑ましい日常を送る姿が描かれる。 つまり、この物語の世界では、鬼殺隊の剣士たちが命がけで鬼と戦って手にした平和が、そのまま現代まで続いているのだ。
『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編公式サイト』より 公開24日間で興行収入が204億円を突破した映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。その興行収入が発表された11月9日時点で、国内の歴代興行収入ランキングではトップ5入りを果たしており、まだまだ記録を伸ばす勢いである。 劇場版がこれだけ社会現象化する大ヒットを飛ばしていれば、この映画で原作者・吾峠呼世晴氏の懐に入ってくる収入もさぞかし高額だろう――と考える方もいるだろうが、漫画を実写化した際、原作者はどれくらい収入を得られるのだろうか。 『鬼滅の刃』と同じく「週刊少年ジャンプ」で連載の中で、映画化した『銀魂』の原作者・空知英秋氏は、同作単行本の質問コーナーで映画『劇場版 銀魂』がヒットしていることに読者から触れられると、次のように回答している。 「生々しい話をしますと、映画というのはどれだけ観客が入ろうと どれだけ興収をあげようと 作家の懐に
専門家が警鐘!『鬼滅の刃』の聖地・雲取山に初心者ファンが「短パン」「サンダル履き」で 社会・政治 投稿日:2020.11.05 06:00FLASH編集部 11月2日、映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が157億円を突破し、映画興行収入が日本歴代10位になったことが発表された。 2020年5月に連載終了した原作漫画は、単行本の累計発行部数が1億部を突破し、アニメや関連商品も大ヒットとなっている。今年いちばんのブームを巻き起こしていることは間違いない。 【関連記事:『鬼滅の刃』と『半沢直樹』超ヒット作の共通点は「パワハラ上司」】 その影響は、こんなところにも――。東京・奥多摩に鎮座する「雲取山」だ。標高は2017メートルで都内最高峰となる。 「映画公開以降、問い合わせは増えましたね。実際に訪れていただく方も見受けられるようになってきました」 そう語るのは、雲取山など地元の登山情報
作りとしては、コアなファン向け 現在大ヒット中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は異例の存在だ。そもそも新型コロナウイルス感染症の流行という情勢そのものが過去に例のない事態なのだが、異例なのはそれだけに留まらない。今回は、その異例さを確認し、仮説を立てることで、これからのアニメのあり方を考えてみたい。 改めて説明するとマンガ『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』の連載作で、2019年4月からテレビアニメ全26話が放送された。鬼に家族を殺された少年・竈門炭治郎が、鬼殺隊という組織に入り、努力を重ねながら鬼と戦っていくというストーリーだ。テレビアニメは1巻から6巻(正確には7巻冒頭の第53話)までを描いており、今回の『無限列車編』はそのつづきにあたる、7巻から8巻の途中までを映画化したものだ。また、原作自体は2020年5月に連載を終了し、すでに22巻まで発売されている。 『無限列車編』で異例な点は
同シリーズ作品は、2位から10位にもランクインし、5/11付以来となる「1位~10位独占」を記録。これで本作が持つ「歴代1位~10位独占最多記録」を通算6週に自己更新した。また今週は既刊全22巻が1位~22位を独占し、2/24付、5/11付で記録した「1位~19位独占」を上回り、「史上初の1位~22位独占」を達成した。 さらに同シリーズは今週で、歴代2位の記録を持つ「コミックシリーズ別総売上」が、9051.8万部となり、9/21付の「史上2作目の総売上8,000万部突破」に続き、「史上2作目の総売上9,000万部突破」を記録した。 『鬼滅の刃』は、人喰い鬼の棲む世界を舞台に、主人公・竈門炭治郎が、妹を救うため、仲間と共に鬼と戦う姿を描くダークファンタジー。テレビアニメに続き、10月16日からはアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』がスタートし、史上空前のヒット中。 音楽でも関連作のヒ
今春大ヒットした漫画「100日後に死ぬワニ」。実は作品が完結した2020年3月20日、公式ツイッターで「100日後に死ぬワニ」の映画化を発表していたのをご存じだろうか。 あれからもうすぐ7か月。いまだ「映画完成」の報は聞こえてこないが...。 漫画大ヒット、多くのグッズ販売、そして映画... 漫画家・きくちゆうきさんが自身のツイッターで連載していた4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」。連載中から大注目で、完結すると書籍化され、コラボカフェやグッズショップがオープン、あらゆる関連商品が販売された。 同じくブームとなった漫画作品と言えば、「鬼滅の刃」だろう。「週刊少年ジャンプ」で連載され今年5月に最終回を迎えたが、アニメ作品も大ヒット中だ。「鬼滅の刃」もまた、菓子や文房具など、現在多くのグッズが展開されている。 ツイッターにはこのような状況に、「鬼滅の刃、、、100ワニ並のグッズ展開だな」、「鬼
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