会見の冒頭、頭を下げる九州電力の眞部利應社長=福岡市中央区の九州電力本店で2011年7月14日午後4時31分、山下恭二撮影 九州電力の玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開を巡る「やらせメール」問題で、九電は14日、社内調査結果を公表した。番組への意見投稿が反対派中心となるのを懸念した原子力担当部門トップの前副社長の指示が、結果的に子会社や支店の取引先まで広がり、組織ぐるみの行動となっていたことが明らかになった。支店の取引先には、具体的な文例まで示された結果、番組に141人が再稼働への賛成意見を寄せ、これらを差し引くと賛否が逆転して反対が賛成を上回ることも分かった。 同日、福岡市の本社で会見した眞部(まなべ)利應(としお)社長は、「番組の趣旨を大きく損なうものであり、電気事業に携わる者として深刻に受け止めている」として陳謝。焦点となっていた進退問題については「まず不祥事の再発防止と失