東日本大震災で首都圏など被災地以外の店頭でも米が品薄になっていることを受け、農林水産省は20日、国内需要を上回る在庫があるとして、買いだめを行わないなど冷静な行動をするよう改めて呼び掛けた。 農水省によると、国内の年間の需要は約800万トンで、平成22年秋の生産量は約824万トン。これまでの在庫も合わせると今年の新米が出回る直前の23年6月末になっても、200万トン程度の在庫が卸売業者などにあると見込まれている。 現在、首都圏などで品薄なのは、燃料不足や交通の混乱のためで、農水省は「一時的なもの」と強調する。現在、全国から首都圏に米を運ぶトラックへの燃料供給を優先的に手配し始めており、20日以降、順次店頭に並ぶ見込みだという。