ここ数日、日経新聞の社会面では、「小室哲哉容疑者逮捕」の話題が断続的に取り上げられているのだが、今日の夕刊では、 「小室容疑者が投資家の男性に譲渡を持ちかけた806曲の一部が、譲渡話の前から既に「二重譲渡」の状態だった。」 という話題を取り上げた上で、 「著作権/登録制度/機能せず」 という小見出しの元、著作権の移転登録に関する“制度の欠陥”について、多くの紙幅を割いて論じている*1。 記事の中で取り上げられている“声”を見ても、 「公的な裏付けがないまま著作権が取引されるため、詳しい権利関係を外部から把握できない仕組みになっている」(業界関係者) (登録制度が)「義務ではなく料金もかかるため利用が進まず、権利の所在証明として役に立たないのが実態」(日本レコード協会) と現行制度に対するネガティブな評価ばかりだ。 著作権の移転登録制度が機能していないのは、本来登録するメリットを享受しうるは