大坂なおみ(20)=日清食品=は一般アマと同じようなヨネックス社のラケットで歴史の扉を開いた。市販品と同じ仕様でガットは縦にポリエステル、横にナイロンを使用。ナイロンは安価だがパワーが足りず耐久性が低く一般アマやジュニア向け。男女ツアー選手の90%以上はポリエステルで牛の腸などから作るナチュラルガットとの組み合わせが多い。大坂と同じくナイロンを使うのはK・エドムンド(英国)、引退した李娜(中国)らごく少数だ。 パワーのある大坂は球が飛び過ぎないことを求める。縦横ともポリエステルにしていた時期もあったが、一昨年末から現在の仕様に落ち着いた。昨年末にナチュラルガットも試したが球が飛び過ぎてしまった。ハード、クレー、芝など違うサーフェスでもテンション(ガットの張りの強さ)はほぼ一定にしている。 一部のトップ選手はラケット本体も見えない部分でバランスを変えるなどカスタマイズするが、大坂は手を加えな