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アメリカで普及する自家用車などで客を運ぶ配車事業をめぐり、ニューヨーク市が深刻な交通渋滞の原因になっているとして乗用車の登録を規制したことを受け、配車大手ウーバーは規制の撤廃を求めて裁判を起こしました。 アメリカでは、スマートフォンのアプリで配車の依頼を受け付け、一般の人が自家用車などで客を運ぶライドシェアと呼ばれる配車事業が普及していて、西海岸のサンフランシスコに本社を置くウーバーはその先駆的な企業として知られています。 この配車事業をめぐり、ニューヨーク市は去年、深刻な交通渋滞の原因になっているとして、新たな乗用車の登録を向こう1年間、原則として認めないといった規制を導入しました。 これに対して、ウーバーは、渋滞の原因は明らかではなく市に登録を規制する権限もないと主張していて、15日、ニューヨーク市を相手取り、規制の撤廃を求める裁判を起こしました。 ウーバーは「交通渋滞の解消に優先的に
「路線バスの運転手の窮状を伝えてくれてありがたい」(詳しくは特設サイト「路線バス問題」)。SNSで見つけた複数のつぶやき。ふだん、あまり感謝されることが少ないので、正直、うれしさを通り越して驚きました。せっかくなので、直接、話を聞かせてもらうと、そこには記者の想像を上回る、運転手の厳しい現実がありました。 (宮崎局記者 牧野慎太朗・ネットワーク報道部記者 後藤岳彦・首都圏放送センターディレクター 北條泰成) 「身も心も限界ですー」 こう話すのは首都圏内のバス会社で働く20代の運転手。 路線バスの運転手になって5年。特に男性が大変だと感じているのは「拘束時間」の長さです。 だいたい朝6時ごろには出勤し、夜の8時ごろまで働きます。拘束時間は1日平均13~14時間にも上るといいます。 この「拘束時間」というのはバス運転手など特有の勤務形態で、休憩と勤務時間を合わせたもの。 1日に最大で16時間ま
人口減少などで利用者の減少が止まらない地方の鉄道路線。おととし、JR北海道が路線の見直しを発表し、ことし4月にはJR西日本も「三江線」を廃止してバスで代行するなど、地方路線の再編の動きは全国各地で進んでいます。こうした中、日本を襲った災害がこの動きを加速させていることをご存じでしょうか。ことし7月の西日本豪雨で深刻な打撃を受けたJR四国は今、正念場に立たされています。(高松放送局記者 江崎大輔) 11月はじめ、高松市のJR四国の本社で開かれた記者会見。中間決算を発表する半井真司社長の険しい表情には苦しい胸の内がにじんでいました。 最終的な損益は9億円の赤字と2期連続の赤字。本業の鉄道の運輸収入が110億円まで落ち込み、中間決算の発表を始めて以来、最低となったからです。 その大きな要因は、西日本豪雨と台風による減収額が、災害によるものとしては過去最悪の10億円に膨らんだことでした。JRの路線
今、全国の路線バスが大変なことになっています。赤字路線だけでなく、大都市部の黒字路線までも減便・廃止せざるをえない事態になっているのです。その理由は運転手不足ー(詳しくは6月22日公開「もう維持できません」)。 どうしてそこまで足りないのか。調べてみると、衝撃的なデータを見つけました。 「入社4年で半数近くが離職ー」(国土交通省調べ・平成25年)。 どうやら全国で運転手が次々と辞めているようです。それも想像以上に…。なぜ、運転手たちは辞めていくのか。調べてみると、要因の1つにバスの運転手特有の勤務形態があることが見えてきました。 (ネットワーク報道部記者 後藤岳彦・宮崎局記者 牧野慎太朗) 各地のバス会社の運転手に話を聞いてまわると、多くの運転手が仕事に「やりがい」を感じている一方で、「激務」とか「給料が安い」という声を数多く聞きました。 どうやら運転手が辞めていく要因は「賃金」と「激務」
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