中国で先月下旬、乗客と運転手のけんかが原因で路線バスが川に転落して10人以上が死亡した事故を受けて、中国の国営テレビは、ほかにもバスの運転手に対する乗客の暴行が原因の交通事故が相次いでいると伝え、公共の安全を脅かす行為をやめるよう強く呼びかけました。 この事故を受けて国営の中国中央テレビは、事故の前日にも東北部の吉林省で、バスの運転手に対する乗客の暴行が原因の交通事故が起きていたと伝えました。放送されたドライブレコーダーの映像には、高速バスの車内で乗客の男が運転手の男性に殴りかかり、ほかの乗客たちが悲鳴をあげる中、バスがコントロールを失ってトンネルの壁に衝突する様子が映っています。 乗客にけがはありませんでしたが、男は当時酒を飲んでいて、警察の調べに対し、車内でたばこを吸ったのを運転手に制止された腹いせに殴ったと供述しているということです。 さらに、南部の海南省でことし1月、乗客の男が路線