海外では1930年代にシカゴのSFファンクラブが『The Comet』というファンジン第1号を作って以来、利益第一ではない手作りの出版物の系譜は全国各地に広まり、その延長上で70年代後半のパンク・ファンジンのムーブメント、90年代のe-zineムーブメント(ネット上のファンジン)が起きた。共通するのは「インディペンデント精神(自分で自分の読みたい本を作る!)」であり、21世紀の日本で再び脚光を浴びている“ZINE”もまた、この系譜を受け継いでいると考えるべきである。 ひとまず「ZINE'S MATE」を覗いてきたが、先に挙げたある種の共通の匂いや雰囲気をまとった出版物が、所狭しと並んでおり、非常に盛況だった。設置された見本誌コーナーは、様々な国の、様々な人の、様々な種類の表現欲求が感じられ、いくらでも時間をつぶせると思う。何か買おうと思ったがお金を下ろしてくるのを忘れたので、写真パージン