最近、「ハロゲンフリー」という言葉が生まれてきているようです。ハロゲンというのは、フッ素、塩素、臭素といった元素で、化学反応によってダイオキシンなど非常に有毒な物質を作ることで有名です。食塩(塩化ナトリウム)などの例外はありますが、多くの場合反応性が高く、予期できないような物質を作ってしまうという性質を持っています。ハロゲンフリーというのは、主に塩化ビニール(塩ビ)などのプラスティック製品に含まれているハロゲン元素をなくそうという運動であり、ソニーやパナソニックなどの家電メーカーが推進しているものです。 さてさて。話は変わりますが、最近、清涼飲料水の人工甘味料として「スクラロース」というものが使われていることが気になっていました。基本的に人工甘味料の不自然な味が嫌いな自分ですが、スクラロースは比較的自然な甘みを与える甘味料であると思い、むしろ気に入っていたくらいです。 しかし、あるときたま
プラスチックに含まれる化学成分が人間の発育に害をおよぼすかもしれないと、ロサンジェルス・タイムズ紙が昨日大きく報じた。問題となっているのはプラスチックに含まれているエストロゲン様化学物質で、これが発育途上の子どもたちの脳と生殖器に害を与える可能性があるというもの。連邦政府の保健機関が今週の火曜日に公開された報告でそう結論づけている。 国立衛生研究所の内部組織のひとつ国立毒物学研究部門が、低レベルでも動物を傷つけるビスフェノールA、あるいはBPAが、ほとんどすべての人の体内から発見されていることからみて、胎児や赤ん坊や子どもたちにとっては「相当な危険がある」と結論をくだしたもの。 Source : Chemical in plastic may harm human growth BPAはポリカーボネイト・プラスチックの材料となるもので、現代の産業のなかで最も広く使われている合成化学薬品のひ
この文書の主な目的は,化学物質のリスク管理の実施にあたって詳細リスク評価書を利用するリスク管理者に対し,評価書を作成する考え方,評価書で採用する評価手法を解説することである.一般的なリスク評価を具体的に実施する人,あるいは詳細リスク評価書を作成する人のための評価手引書あるいは作成手引書ではない. 化学物質のリスク評価は,広い範囲の科学技術が関係し,かつ奥が深いので,評価の内容の詳細を解説するには大部の紙幅を必要とする.このことは約1000ページになるECの技術解説書(EC(2003)),あるいは米国EPAの各種資料(例えばEPA(1999a)は,環境影響評価だけで1300ページ.ヒト健康影響評価は別に大部のものがある)が示している(右表). 概要版は,大部になり勝ちの詳細リスク評価書を読み進む際に,全体の中で暴露評価や有害性評価等のそれぞれの構成要素がどのような関係にあるかがわかるように,
化学物質問題市民研究会10周年記念講演会 第1回2007年5月12日(土)/第2回2007年6月16日(土) 講演録 脳の発達と化学物質 子どもの脳が危ない 黒田洋一郎さん (東京都神経科学総合研究所) 更新:2007年8月25日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kouza/kodomo_060512_060616.html いま、子どもたちのADHD(多動症)、LD(学習障害)、アスペルガー症候群、高機能自閉症などの発達障害が問題になっています。そのため、発達障害者支援法が2004 年にできました。脳の発達障害は、いわゆる「キレる」「引きこもる」子どもの増加などとの関連も示唆されています。また、この法律の対象外ですが、有機リン農薬等による化学物質過敏症の子どもも増えています。 これらの障害はともに、子どもの発達に必要な遺伝子の
■2-1 ヒトに障害が現れた不幸な例 1960年代初頭におきたサリドマイド胎芽病とは、当時は副作用がない睡眠薬とされていたサリドマイドを母親が妊娠中に服用したために、胎児にアザラシ肢症と言われる四肢奇形が生じた事例です。妊娠中の母親が服用しても本人に副作用が生じなかったのに、次世代に影響が現れてしまいました。この事件を契機として、発生毒性や催奇形性といった胎児(赤ちゃん)に及ぼす影響を調べるようになりました。 エストロゲンによる内分泌かく乱も、1930年代の末から1970年代の初頭にかけて起きた事例です。当時の米国では、流産防止のためには合成エストロゲンが効果的と産婦人科医が国をあげて推奨した結果、生まれた子供の一部に20才前後で膣がんや様々な生殖器異常が生ずるという悲劇が起こりました。 日本ではこのような医療の事故もさることながら、水俣病やイタイタイ病などの公害問題が深刻です。 ■2-2
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