一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF 英国ウェールズで22年前に廃炉になった原発の周辺住民のがん発生率が、通常より5倍高いとする研究が発表された。同原発は廃炉処理が不十分なままとされ、廃炉処理による放射性物質撤去の難しさが英国内でも議論を呼んでいる。 問題の原発はウェールズ北部のグウィネズ地方のトロースフィニッドに建設された英国で唯一の内陸部立地の原発2基。炭酸ガスを原子炉冷却材として用いる炭酸ガス冷却炉で、マグノックス炉ともよばれる。1965年に操業を開始し、93年7月に廃炉となった。 同地域周辺の放射能濃度や、住民の健康状況等を検証した環境科学者のDr Chris Busby(ラトビア科学アカデミー)らの調査によると、周辺住民の乳がん発生率は、廃炉原発の風下地域では、対照地域に比べて5倍の