有機フッ素化合物といえば、オゾン層破壊物質のフロンを想像される方が多いと思います。しかし、私達の周りにはフロン以外にも様々な有機フッ素化合物が存在しています。今回はその中で、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)を代表とするパーフルオロ化合物の水環境汚染について概説します。 PFOSは直鎖状に並んだ8個の炭素原子すべてにフッ素原子が結合しており、末端にスルホン酸基を持った構造をしています(図1)。水にも油にも溶けやすいため界面活性剤として利用され、最近まで撥水剤、紙の防水剤、泡状消化剤、フロアポリッシュなど私たちに身近な製品に使われていました。炭素原子とフッ素原子の結合力は非常に強く、炭素原子すべてにフッ素原子がついたPFOSは非常に安定な化合物です。この安定性により環境中で分解されにくいためか、近年、野生動物や環境中に広範囲に存在していることが報告され、新しい環境汚染物質として国際的
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