運転を再開し被災した熊本市内を博多へ向けて走る九州新幹線(23日午前11時58分、熊本市西区で)=横山就平撮影 熊本地震の影響から、一部区間で運休が続く九州新幹線について、JR九州は、回送列車が脱線した熊本(熊本市)―新水俣(熊本県水俣市)間の運転を28日にも再開する方針を固めた。 既に復旧した新水俣―鹿児島中央(鹿児島市)間に続き、23日には博多(福岡市)―熊本間の運転を再開。春の大型連休を前に、全線復旧する見通しとなった。一方、ボランティアの受け入れ開始後、初の週末を迎え、大勢のボランティアが被災地入りした。「震災関連死」とみられる人は1人増え、計12人になった。 不通になっている熊本―新水俣間(75キロ)では23日も、脱線車両の撤去作業が行われた。車両をクレーンでつり上げる方法で5、6両目を線路上に戻し、全6車両の脱線状態を解消。JR九州幹部は、「鉄道設備に致命的な破損はなかった。阪