鹿児島テレビ放送(KTS=鹿児島市)が南日本放送(MBC=鹿児島市)の取材音声を無断で受信し、放送で使用した問題で、総務省九州総合通信局は25日、KTSに文書で厳重注意し、再発防止策を1か月以内に報告するよう求めた。 KTSの荒田静彦社長は「視聴者に改めておわび申し上げる。再発防止に取り組み、信頼回復に努める」との談話を発表した。 KTSによると、無断使用があったのは、今夏の全国高校総合体育大会などに出場した鹿児島県の高校を取り上げた番組。試合会場でMBCがワイヤレスマイクを使って取材した監督の声を、KTSの男性ディレクターらが無断で受信。自社で撮影した映像に合わせ、6月と8月に放送した。 この問題では、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が今月11日、番組を審議対象とすることを決めている。