九州に面白い航空会社がある。その名は「天草エアライン」。熊本県と天草の2市1町、民間が出資する第三セクターとして1998年に設立。天草空港(熊本県天草市)を拠点に天草―福岡を1日3往復、天草―熊本を1日1往復、熊本―大阪(伊丹)を1日1往復運航している。 定期便を運航する航空会社としては珍しく、保有機はなんと小型機1機のみ! カナダ・ボンバルディア社のDHC-8-103型機で、座席数は39席しかない。 そんな保有機が1機しかない天草エアラインが全フライトを1日乗り続ける「1日親子イルカ号パラダイス運賃」(以下:パラダイス運賃)を発売して話題を集めている。ルートは天草→福岡→天草→熊本→伊丹→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草の10区間で1万5000円と意外に安い。さらに福岡発の場合は8区間(最初と最後の区間以外の全便)で1万円とさらに安くなる。福岡からの8区間運賃では1区間あたり1250円