爆発的ヒット『君の名は。』 昔からの新海誠ファンが抱く複雑な感情とは?:新人記者(オタク女子)が行く(1/4 ページ) 8月26日に公開されたアニメ映画『君の名は。』が、公開10日間で累計動員数300万人、興行収入38億円を突破する大ヒットとなっています。新海誠監督の昔からのファンは、『君の名は。』について複雑な感情を抱いているようで……? ファンに語ってもらいました。
新海誠監督が手掛ける映画最新作『君の名は。』。本作は、エンターテインメント性にあふれるアニメーション映画として、新世代のマスターピースになりうると同時に、「2011年以前では決して生まれることのなかった作品」(新海監督)だという。 日本人の価値観を大きく変えた出来事をモチーフの1つに、願いや祈りを物語の軸としたことで生まれた結末。 インタビュー後編では、ラストの決断に至った背景や、奇しくも同年に公開された怪獣映画との偶然についても言及する。(取材は8月13日に行ったもの) ※本稿には、物語の核心に触れる記述があるため、映画『君の名は。』および、小説版を未見の方にはネタバレになる恐れがあります。ご注意ください。 取材・文:恩田雄多 編集:新見直 『君の名は。』は震災以降でなければありえなかった作品 ──監督ご自身は「自然な変遷の中で生まれた作品」と語られましたが(前編)、やはり個人的には、過
8月26日から公開中の大ヒット劇場版アニメ作品『君の名は。』。前作『言の葉の庭』から3年、新海誠監督の最新作は、東京の都心で暮らす瀧と山深い田舎町に住む三葉という、出会うはずのない男女の触れ合いを描いている。 大手・東宝の配給によって全国300館規模で上映という、新海監督作品としてこれまでにない大きな展開で、観客動員数・興行収入ともに好調な滑り出しを見せている。 キャラクターデザインは『心が叫びたがってるんだ。』などで知られる田中将賀さん、作画監督は『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』を手掛けたスタジオジブリ出身の安藤雅司さんが担当。 さらに、唯一無二の世界観と旋律で熱狂的支持を集めるロックバンド・RADWIMPSが、主題歌を含めた音楽を制作するなど、これまでの新海作品とは明らかに異なるスケールで、異なる雰囲気を帯びている。 その不思議な雰囲気の正体、そして制作の経緯や本作が目指す「エンター
「この記事を読んだ方は映画館に来る義務がありますよ」と笑う新海誠監督すでにアニメ業界にはその名を轟かせている新海誠(しんかい・まこと)監督の最新作『君の名は。』が8月26日から全国公開中だ。 真骨頂である、圧倒的な映像美と繊細な心理描写はそのままに、さまざまな伏線を張り巡らせた壮大なストーリーの本作は、まさにエンターテインメントど真ん中! 知る人ぞ知る存在から、超有名監督の仲間入りを果たすのか? 前編『僕はいつも思春期の人たちに向けて映画をつくっている』に続き、新海誠監督に話を聞いた。 * * * ―これまでの新海作品の登場人物はやや浮世離れしている印象でしたけど、本作ではしっかりした“キャラ”を意識して制作されたのですか? 新海 登場人物に顔がない物語様式が一方にあるとして、今回ははっきりと、最初からいわゆる“キャラクターアニメーション”にしようと考えていました。今までは自分の力も足りて
週プレNEWS TOPニュースエンタメ『君の名は。』でメジャー監督の仲間入り! 新海誠「僕はいつも思春期の人たちに向けて映画をつくっている」 「自分の“得意技”は全部つぎ込みました」と語る新海誠監督すでにアニメ業界にはその名を轟(とどろ)かせている新海(しんかい)誠監督の最新作『君の名は。』が8月26日から全国公開中だ。 真骨頂である、圧倒的な映像美と繊細な心理描写はそのままに、様々な伏線を張り巡らせた壮大なストーリーの本作は、まさにエンターテインメントど真ん中! 知る人ぞ知る存在から、超有名監督の仲間入りを果たすのか? 話を聞いた。 * * * ―本作『君の名は。』は全国約300館の大規模公開! 期待の大きさを感じます。 新海 本当に期待してもらえているならうれしいです。ただ、特にプレッシャーはありません。公開規模にかかわらず、僕は映画づくりに全力を尽くすことしかできないので。 ―最近は
新海誠はアニメ界の「鬼っ子」的存在 新海誠監督の新作アニメーション映画『君の名は。』が、記録的な大ヒットを続けています。公開10日間ですでに興行収入が38億円を突破したといいますから、これはもはや2010年代のアニメ界におけるひとつの「事件」といってよいでしょう。今年の夏はさまざまな意味で「平成の終わり」を実感させられるニュースが相次ぎましたが、まさにアニメ界においても、名実ともにいよいよ「ポストジブリ」の新時代が到来したことを感じさせるできごとです。 しかも注目すべきは、今回のヒットが、内容的にもスタジオジブリやスタジオ地図(細田守)のように、老若男女、幅広い層から支持されているというよりは、10~20代の若者世代、とりわけ女性層に特化して受けているらしいという点です。この『君の名は。』をめぐる現在の盛りあがりには、ゼロ年代から新海作品を観続けてきたアラサーのいち観客として、いろいろと感
ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんの対談。アニメ映画「君の名は。」について語り合います。 多くの人が大絶賛する中で抱く違和感 飯田 新海誠監督の最新作『君の名は。』はめっちゃ人が入っていて、僕のまわりでも絶賛している人がいっぱいです。しかし僕は非常にアンビバレントな気持ちになりました。ああ、きっと新海誠観をこじらせすぎているんだろうな、と。僕は『秒速5センチメートル』が新海さんの最高傑作だと思っているので、それ以降の作品にはずっとモヤモヤするところがあるんだけど。 あと、プロデュースを担当している川村元気氏が苦手であることを再認識した。川村さんが関わった作品で好きな作品が一個もない。 細田守監督の『バケモノの子』も川村プロデュースじゃなくて細田さんが脚本を自分で書かなかったらもっと傑作になったと思っているんですね。いや、もちろん、好きな人がいるのはわかりますよ。
[映画.com ニュース] 新海誠監督の長編アニメーション最新作「君の名は。」の大ヒット御礼舞台挨拶が9月3日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、新海監督をはじめ、声優を務めた神木隆之介、上白石萌音が出席した。8月26日に封切られた本作は、2日までの8日間で興行収入27億1200万円、観客動員数212万7800人を記録。MCが「単純計算すると1日の平均動員数が約26万人。東京ドーム5つ分の人が来場していることになる」と伝えると、主人公・瀧役の神木は「東京ドーム1つを満員にするのだって大変なのに!?」と目を丸くする。一方、新海監督は「ちょっとよく分からない(笑)。本当ですか? やっぱり嘘っぽい。実感はゼロですね。ひたすら有り難いなと思います」と率直な思いを明かした。 【フォトギャラリー】神木隆之介、上白石萌音ら、その他の写真はこちら これを記念し、この日は音楽を担当したバンド「R
トピック「君の名は。」について あらすじ 1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。 www.kiminona.com 2016年14作目の映画館での観賞。 平日の16時からの回にもかかわらず、100人くらい観客がいて、人気のほどを思い知らされました。 毎月1日の「ファーストデイ」で、1100円だった影響も大きいのかもしれませんが。 物語の序盤、三葉と瀧(ち
リンク Wikipedia 君の名は。 『君の名は。』(きみのなは。英: Your Name.)は、2016年に公開された新海誠監督による日本の長編アニメーション映画である。 前作『言の葉の庭』から3年ぶりとなる、新海の6作目の劇場用アニメーション映画。東京に暮らす少年・瀧(たき)と飛騨の山奥で暮らす少女・三葉(みつは)の身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという架空の彗星「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描く。新海作品としては初めて製作委員会方式を取っており、前作は東宝映像事業部配給、全国23館だったのに対 山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 @hirorin0015 SF作家。代表作『神は沈黙せず』『アイの物語』『詩羽のいる街』『MM9』『怪奇探偵リジー&クリスタル』など。最新作は美少年アンドロイドの登場するエロチックSF 『プラスチックの恋人』(
全ての人たちに楽しんでもらいたい、そう思ったからこそ生まれた『君の名は。』――新海誠監督にインタビュー 『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』で知られる新海誠監督の最新作、映画『君の名は。』がいよいよ2016年8月26日(金)より公開。二人の少年少女が織りなす奇跡の物語は、新海監督が新たなるステージへ踏み込んだ作品となることでしょう。 アニメイトタイムズでは、劇場公開に先駆けて新海監督にインタビューを実施。本作の意気込みや自信、そして制作時の裏話など、『君の名は。』に関する話題をたっぷりと語っていただきました。 ■107分という時間軸の中で新しいと感じさせる ──『君の名は。』は、これまでの新海監督の作品の集大成のように感じられました。そんな集大成、そして大舞台ともなる作品への意気込みはいかがでしょうか? 新海誠監督(以下、新海):大舞台と言ってくださいましたが、東宝で夏に300館規模で
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