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ブックマーク / newsweekjapan.jp (4)

  • ラスベガス 醒めないハングオーバー

    バチェラー・パーティ(結婚式直前の花婿が悪友たちと一緒に独身最後のエッチなバカ騒ぎをするアメリカの風習)でラスラスベガスに遊びに来た男たち4人。 高級ホテル「シーザーズ・パレス」に部屋をとり、景気づけに一気飲みしたら、翌朝まで記憶がない。強烈なハングオーバー(二日酔い)だ。しかも、ホテルの部屋では虎がガルルルと唸っていて、赤ん坊がほぎゃあほぎゃあと泣いている。おまけに乗ってきた自動車はパトカーに替わっている! この虎はオレたちが買ったのか? 赤ん坊は一晩で作ったのか? 昨夜、オレたちはいったいどれだけハメを外したんだ? おまけに肝心の花婿が行方不明。結婚式は明日なのに! 3人の男が失われた一晩を取り戻そうとラスベガスでドタバタを繰り広げるコメディ映画『ザ・ハングオーバー』は、ヘザー・グラハム以外無名のキャストなのに内容の圧倒的な面白さで興行収入270億円超えのウルトラメガヒット。今年最も儲

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  • 『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』はキリスト教徒マイケル・ムーアの資本主義批判

    9月11日、トロント映画祭でマイケル・ムーアの新作『Capitalism:A Love Story』(邦題『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』、日では今年12月から限定公開、10年1月から全国拡大公開)を観た。映画はこんなロックンロールで始まる。 共産主義世界は崩壊したけど 資主義者には失望させられるだけ 金こそがその理由だ まったくルイルイ歌うしかないぜ なぜアメリカには公的医療保険がないんだ? ブッシュの親父やゴルヴァチョフの後 ベルリンの壁は倒れたけど、何かが失われた テレビのニュースを見ると映画みたいだ 俺はルイルイ歌うしかないぜ Louie Louie by Iggy Pop これは、社会主義の崩壊と共に失われた「何か」を描いた映画である。 歌うはパンクの神様イギー・ポップ。イギーはデトロイト・エリアで生まれたマイケル・ムーアの同郷人。イギーはフォードの城下町デアボーン、ムーア

    『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』はキリスト教徒マイケル・ムーアの資本主義批判
  • 10本に増えたアカデミー作品賞候補枠は全部埋まるのか?

    アカデミー賞の最優秀作品賞の候補の数は今まで5だったが、来年2月に発表される候補作は10に増えるという。 「我々はもっと広く網を投げるつもりだ」 今年6月、アカデミー協会のシドニー・ゲインズ会長が、候補作品数を増やす意向についてこう語った。 会長によると、理由のひとつは『ダークナイト』だという。 『ダークナイト』はアメリカン・コミック『バットマン』シリーズの映画化だが、実存主義的な問いかけを残す傑作だった。去年の上半期に公開されたアメリカ映画では、この『ダークナイト』と、ロボットの恋愛を通して人間が生きる意味を問うピクサーのアニメ『ウォーリー』、この2つだけが、アカデミー作品賞候補に選ばれるだけの「質」を持った作品だった。 そのほかは全部、要するに、その......子供だましか失敗作だったのだ。 その後、『スラムドッグ$ミリオネア』や『ミルク』などの優秀な作品が公開されて作品賞候補もな

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  • ニューズウィークの辛口批評家にとって「映画の黄金時代」とは

    東京ローカルのUHF局TOKYO MXテレビで、今年の4月から「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」という番組をやっている(毎週日曜日午後11時〜)。 大スターが出てない、などの理由で日では公開されないアメリカ映画をいきなりテレビで放送してしまおうという番組で、今週末(8月9日)から2週にわたって、『This Film Is Not Yet Rated(この映画はまだレイティングされていません)』を放送する。 これは、アメリカの「映倫」にあたるMPAA(アメリカ映画協会)という団体の正体を暴こうとするドキュメンタリー映画。 MPAAは映画を以下のように年齢別にレイティングする。 G(一般向け・幼児から大人まで誰でも観られる)、 PG(9歳以下の子どもは保護者の同伴が必要)、 PG13(13歳以下の子どもは保護者の同伴が必要)、 R(17歳以下は保護者の同伴が必要)、 NC−17(17歳以下

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